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ライフスタイル

結婚式のお客のボランティア

2016-05-23

玄海灘に立つ虹

結婚式のお客のボランティア
結婚式のシーズンです。週末には式場の周りにはたくさんのお客さんが集まっているのを見ることができます。日本と違い、結婚式に出席するお客の数が決まっていない韓国では、それが理由となり新郎新婦は新たな悩みを抱えるようです。
蓋を開けてみないと、当日にならないといったい何人のお客が来るのか分からない韓国の結婚式文化。悩みというのはどのくらいの食事を準備すればよいか、そんな悩みでしょうか?いいえ、違います。孤独婚にならないかの心配です。孤独婚恐怖症、いったいどんな恐怖なのでしょう?
孤独婚恐怖症とは、結婚式を前にして大部分の人が経験する結婚シーズンにだけ流行する病気です。結婚式に出席するお客の数を心配することですが、これには「お客の数が他人に見せる普段の人間関係」だという認識を反映したものです。
実際に中央日報と結婚情報会社デュオが先月11日から25日まで20代から30代の未婚の男女360人を対象に調査をした結果。全体の66%、240人が「結婚式にお客の数が少ないのではないかと心配したことがある」と答えていました。そしてその理由としてはお客の数が普段の人間関係を表しているため(45%)と答えていました。このような考えについて結婚情報会社の関係者は
「結婚式のときに自分の方の客の数が、結婚相手の客の数よりも少なかったらどうしよう。結婚式の当日、お客の数が少ないと言われたらどうしよう、などというように新郎新婦は客の人数と関係していろいろな悩みを抱えています。中には客のアルバイト、代行業を紹介して欲しいという人もいます」
インターネットで「結婚式の客、代行」を検索すると、関連サイトが多数でてきます。1人あたり自給2万~5万ウォンでアルバイトの客を雇うことができます。結婚式の客のアルバイトとは、新郎新婦の知り合いのふりをして結婚式に参加し、団体写真を撮ることです。
韓国では結婚式の最後には新郎新婦を真ん中にして親戚一同の団体写真、そして友人・会社同僚の団体写真を撮ります。この時に一緒に写真を撮るのです。
このように結婚式のお客の数に人々が気を使うのは韓国特有の「体面文化」の影響だと専門家は指摘しています。高麗大学の社会学科の教授は
「他人の視線が重要な判断基準になる韓国社会の断面が克明に現われているのが、このような心理でしょう」
そのためお客の 품앗이 互助会まで登場しています。これは結婚式を控えた新郎新婦が互いの客となるというものです。4月から今月9日までに専門サイトには募集の書き込みが50件以上ありました。これは似たような時期、似たような地域で結婚するカップル同士が協力するものです。6月に結婚するという30代の女性は、
「結婚式を控えた女性8人が一種の契の形で互助会しています。互いの結婚式に友人のふりをして出席するのですが、自分の結婚式が終わったとたんに知らん顔をする人もいるので、一応保証金として10万ウォンづつだしています」
と説明しています。見ず知らずの他人に頼んででも結婚式のときの友人の団体写真の人数をそろえなくてはならない。本当に見栄っ張りで体面重視の韓国人だといえますが、でも確かにお客として結婚式に呼ばれていくと、思わず新郎新婦、双方のお客の数やその顔ぶれに目が行くのも事実です。そういう面では日本のような呼ばれた人だけ行く結婚式のほうが最初から管理ができてベストでしょう。

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