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ライフスタイル

うるさい15番ホール

2016-06-15

玄海灘に立つ虹

うるさい15番ホール
ゴルフと言えばギャラリーは息をつめて選手の一打一打を見守っているというのが、常識です。しかし騒いでも良い、大声をあげて選手を応援し、手にはビールまで手にしているというゴルフ大会が登場し話題になっています。
88カントリークラブで先週末に行われた 韓国プロゴルフ協会(KPGA)ツアーマンシングウェアマッチプレーの15番ホールは、まさに韓国で最もうるさいホールとなりました。
主催者側はゴルフ場ではなく野球場やサッカー場のようにティーグラウンドのそばに観覧席をつくり、コメディアンまで出てきて応援を誘導しました。応援を一生懸命にするギャラリーにはビールのサービスもあり、「無条件、無条件だ~」と大声で歌を歌う観衆もいました。
この大会に参加した女子プロのキム・インホ選手は
「一般の大会では水を打ったように静かなので小さな音にも敏感に反応したが、ここはもとから騒々しいからかえって気が楽だった。おもしろい経験だった」
と言っています。この常識はずれのうるさいホール、実はもともとはアメリカにあります。世界で最もうるさいホールと呼ばれているのが「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の16番ホールです。ここは
まるで野球場かフットボール場のように、ホール全体がギャラリースタンドに囲まれています。その愛称もずばり「ザ・スタジアム」。収容人数はおよそ2万人で、スイート席のチケットは48,000ドル。16番でティショットがグリーンに乗らなければ容赦無いブーイング。たびたびビールのカップがコースに投げ込まれることからわかるように当然、酒が入っている。
この真似をして韓国でも取り入れたものです。また1番ホールにもギャラリースタンドが設けられ、選手たちのダイナミックなスイングを目の前で見ることが出来ました。大会を企画したデサントコリアの関係者は
「ファンたちがとても喜んでいる。15番ホールをこのようにしたおかげか昨年に比べギャラリー数が2倍になった」
と話していました。さてこの試みが今後、他のゴルフ大会まで広がるのか。韓国の女子プロは世界的に活躍していますが、だからと言って韓国の国内のゴルフ場が賑わっているというわけではありません。そういう意味で客集めになる今回の試み、今後他の大会にまで広がる可能性は十分にありそうな気もします。それにしても選手の皆さん、かわいそうに。

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