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ライフスタイル

マレーシアでヒートテックを売る青年

2016-08-29

玄海灘に立つ虹

マレーシアでヒートテックを売る青年
今日はある30代の韓国人青年の話です。主人公はチョン・ゴンウさん、31歳。チョンさんは大学卒業後にユニクロに入社し、清掃から仕事をはじめ、去年の3月にマレーシア・ジョホールバルのシテイスクエア店の店長になり、世界のユニクロ店舗のうち小売売り上げ効率などの評価で2位という好成績を記録しました。
「北極で冷蔵庫を売るのが真の営業」という話がありますが、チョンさんは年間平均気温27度以上の東南アジアの国マレーシアで冬用の発熱衣類を売って人気を集めたのです。そこにはどんな秘密があるのでしょう。チョンさんは
「「お客がどんな服に触れ、どんな服を試着して購入するのか店舗で細かく観察しました。ジョホールバルはシンガポールとの国境に近くシンガポール人が多く来ます。彼らがヒートテックに関心があることを発見したんです」
なぜシンガポールの人たちがヒートテックに関心があるか、チョンサンは顧客にインタビューしたり、シンガポールの店舗に行き調査をしたといいます。すると
「「シンガポールの人たちが韓国や日本、カナダなど気温が低い国を旅行するために冬服を多く求めていることが分かりました」

その結果、発熱下着からぺディングなど冬物商品構成を増やすと1年で売り上げが3倍に増えました。さらに去年マレーシアの通貨価値が急落し、シンガポールの人たちが安い冬服を求めて国境に近いジョホールバルの店舗にやってきたのです。在庫がなくなり追加注文を継続しなければならないほどの人気となりました。

その結果、チョンサンが店長を勤める店舗は小売売上高率、顧客満足度、店舗管理評価項目で高い点数を得て3月には世界1700店のユニクロ店舗で2位を占めました。
チョンさんは2012年にユニクロに入社しました。入社後最初の仕事は店舗の床清掃とマネキンのほこり除去でした。他の大企業への入社を断念して店長候補職を選択したチョンさんに対し家族や友人は「なぜ4年制大学を卒業したのに店舗で清掃をしているのか」として転職を勧めたといいます。しかしチョンさんは
「「ここで勝負しなければならないという負けん気で持ちこたえました。スーツを着てオフィスに出勤するのではなく、店舗で勤務する現場営業に対する偏見を打ち破りたかった」
と話しています。その後
「「韓国ユニクロで2年ほど働き海外店長募集に志願してマレーシアに来ましたが、最初の1カ月は出勤するのがいやでした。 韓国のスピーディな文化に現地スタッフが拒否感を示したのです。 指示ばかり出し続けながら悩んだ末に、どんなことができるのか質問をしながらうまくいくようになりました」
ユニクロ、代表的なブラック企業とも言われています。でも韓国人のチョンさんが、常夏のマレーシアで、冬用衣類のヒートテックを売って大当たりをしたという話、なんか面白くて、楽しい話ではありませんか。

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