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ライフスタイル

韓国の若者が語る日本への愛憎

2016-08-31

玄海灘に立つ虹

韓国の若者が語る日本への愛憎
実は先週、この社会面で取り上げようと思った話題がありました。日本でも人気のガールズ グループ「少女時代」のメンバー・ティファニーがSNSに日の丸の絵文字や旭日旗(きょくじつき)の デザインを掲載した問題です。私もこの SNSは見ましたが 旭日旗(きょくじつき)はともかく、日の丸の絵文字くらいは良いのではないかと思い、このような日本的なものに対する韓国の過激な反応を見ると複雑な心境でした。
今週の中央日報に韓国の若者たちが日本に寄せる感情が紹介されていたので、ご紹介したいと思います。この記事の冒頭はこんな文章で始まります
「愛憎」。これよりもっと的確な表現があるだろうか。日本を見つめる韓国の感情は二重的だ。「スーパーマリオ」と「ファイナルファンタジー」に代表されるゲームからアニメーションに至るまで、日本の大衆文化には熱烈な愛情を注ぐ。一方では「旭日旗」や「慰安婦少女像」など日帝時代の傷痕に触れる問題には猛烈な憎しみを表わす。
この新聞は、24~25日の2日間に20~30代の226人を対象にアンケート調査を行ない、日本に対して「言いたいことが多い」という5人を「カカオトークオープンチャットルーム」に招いて討論を行いました。これは日本で言えばラインで複数の人が自由にものを言い合ったというところでしょうか。20代と30代の5人、大学生が4人で会社員が1人という組み合わせ、それぞれ匿名、チャット名だけでの参加です。アンケートの結果、そしてチャットルームでの話しの内容をご紹介するとティファニー の旭日旗(きょくじつき)の問題についてはこんな意見がでました。
「恥ずかしい話だが、私もティファニーの件がある前まで旭日旗をよく知らなかった。服や物でよく見かけるおなじみの模様程度と理解していた。事実学校で習った記憶もないです」。

「魔女狩りをするように特定の人を責め立てることよりは、旭日旗に対する教育が先です。いまこの時代に親日とは。親日とはいったい何でしょう? 日本と近ければ親日でしょうか?」


また 旭日旗の使用を法で禁止して処罰しようという、別名「ティファニー防止法」に対しては
「法まで決めるのはやり過ぎです」。

「旭日旗が何かを多くの人々が知るようになればそうした商品を売っているからと買う人もいなくなるでしょう。結局教育が先行しなければなりません」。
という意見が出ていました。さらに実に素直に日本への思いを語るこんな意見がありました。
「韓日戦は死んでも勝たなければならない。日帝強占期にやられたことを考えると歯ぎしりする。だが日本旅行は最高だった。1度行ってからは休暇の時ごとに行く。日本の漫画にはまり、映画やドラマも見る」
「お年寄りたちは『最近の子どもたちは日本がとても好きだ。われわれがどれだけ苦しんだかも知らないからだ』と非難するんですが、日本漫画が好きなのと歴史的な理由で嫌いなのはまったく違う問題です。この前安倍首相が五輪閉会式にスーパーマリオの服を着て出てきたが、安倍首相は嫌いでもそうした文化的な自信はうらやましいです。そうしたもので日本に好感を持つ人も多いでしょう」。


今回のティファニーの事件で日本側からは、「そんなに嫌なら日本に来るな」という意見もでていたようです。韓国の若者たちの素直な気持ち、日本に対する愛憎。これは裏を返せば日本側の韓国を見る目でもあるのではないでしょうか。とにかくこの記事で見る限り、韓国の若者たち想像していたよりもずっと冷静に自分たちを見つめていました。

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