今月は韓国の贈り物文化についてご紹介しています。
留学生の鈴木君が金さんと話しをしています
鈴木君 金さん、この前の秋夕(チュソク)のときに驚いたんですが。
韓国人はダンボール入りの果物をプレゼントするんですね。
金さん そうですね。韓国では秋夕や旧正月の贈り物として果物を
送ることが多いんですが、その時には箱入りのリンゴが15個とか
梨が10個というように、大きな箱入りのものを贈ります。
鈴木君 3個とか、5個などという少ない数では失礼になりますか?
金さん 普段、遊びに行くときの手土産ならかまいませんが、旧正月の贈り物
ということになるとやはり、箱入りの方がいいと思いますよ。
鈴木君 それからもう一つ、やはり秋夕(チュソク)のときに見かけたんですが
四角いボストンバックのようなものを配達していましたが
あれは何ですか?
金さん たぶん、カルビ肉などの生肉の詰め合わせです。韓国のデパートでは
冷蔵の生肉などは発砲スチロールの箱に入れて、さらにそれを専用の
カバンに入れて配達します。
鈴木君 生肉ですか?!
韓国人は贈り物をするときに量をたくさん贈る事を好みます。
ですから、なんでも箱ごと送ることがよくあります。
リンゴを一箱、梨を一箱、ミカンを一箱という式です。
そのため毎年、贈り物のシーズンになると宅配の車には贈答用のダンボールが何個も詰まれています。
そんなにたくさんもらっても困ると思いますが、もらったほうは、今度はそれを
おすそ分けします。家族に、そして友達や、ご近所にといった具合です。