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ライフスタイル

韓国のお正月3.

2014-01-20

韓国のお正月3.
今月は韓国のお正月の習慣をいろいろとご紹介してきました。
最後の今日は、正直日本のリスナーの皆さんにはあまり関係のない話です。
でもこれを知っていれば韓ドラを見るにも楽しみが増え、知り合いの韓国人に話せば「究極の韓国通」と言われるようになるでしょう。

それではまず留学生の鈴木君と金さんの会話です。二人は大学の学食でテレビを見ながら談笑中です。テレビからは天気予報が流れてきます。

テレビ  明日の日曜日も全国的に晴れ、西高東低の典型的な冬の気圧配置です
金さん  鈴木君、天気予報ではよく西高東低という言葉が出てきますよね。
     あれどういう意味?
鈴木君  東に低気圧、西に高気圧のある気圧配置のことですよ。北から冷たい
     北西風の寒波が流れ込んでくるんです
金さん  そうなんだ。
韓国には「魚東肉西(オドンユックソ)、頭東尾西(トゥドンミソ)、紅東白西(ホンドンベッソ)」という言葉があるんですよ
鈴木君  難しいですね。紙に書いてくださいよ。
     何々、魚が東で肉が西、頭が東で尾が西、紅が東で白が西ですか?
     何です、これ?


これは韓国のお正月の茶令床のお供え物の配置の仕方を示す言葉です。茶令のお膳もそして祭祀のお膳も同じですが、まず屏風をたててその前にお膳を置き、お膳の上にいろいろなお供え物を置いていきます。屏風とお膳は前から見て左が西、そして右が東になるように配置します。

そして屏風に一番近いところには匙と箸、そしてご飯と汁物が、
二列目には魚や肉類が来ます。このときに魚東肉西、頭東尾西になるように
置くのです。つまり魚はお膳の左のほうに、肉は右のほうに置きます。さらに魚はお皿の上に頭が左側に尾が右側になるようにのせます。

さらに3列、4列目にナムルや飲み物が置かれ、一番手前には果物が並びます。
この果物を紅東白西に置きます。この場合の紅白は果物の色のことです。
赤い果物は東に、白い果物は西にということです。

その他に棗栗梨柿(チョユルイシ)というのもあります。これは西、つまり左からナツメ、栗、梨、柿の順に並べるというものです

恥をかかない「韓国マナー」
旧正月や秋夕(旧暦の8月15日)の朝に行われる茶令のお膳、そして亡くなった方の命日に行われる祭祀のお膳は共に、お供え物を置くのに決まった配置の仕方があります。それを漢字にすると「魚東肉西、頭東尾西、紅東白西」ということになるのです。

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