駐在員の鈴木さんが、今日は日本から出張に来た会社の先輩を連れて韓国式の「しゃぶしゃぶ」を食べに来ました。
「しゃぶしゃぶ」2人前を頼むとお店の人が来て、いろいろとサービスをしてくれます。
お店の人 それではまず最初にお野菜を入れてから、後でお肉を入れてください
ね。
鈴木さん 先に野菜から入れるんですか。肉からじゃなくて
お店の人 はい、人参や白菜、キノコなどを先に入れて柔らかくなったら
お肉を入れてください。
海鮮の海老やイカなども先にいれてくださいね。
鈴木さん 日本のしゃぶしゃぶとはだいぶ違いますね。
お店の人 そして最後はお粥でいいですね。
鈴木さん しゃぶしゃぶの最後はお粥ですか?
それも汁気はほとんど残っていないし
ニンニクやごま油、ネギや人参のみじん切りも入って
これじゃあ、お粥じゃなくて、オジヤですよ
同じしゃぶしゃぶという名前でも、韓国のしゃぶしゃぶは日本のものとは
だいぶ様子が違います。
まず最初に野菜を入れてしまい、野菜が煮えたところから肉を入れて食べ始めます。
また海鮮、そして餃子などが入る場合もあります。
そのため中味の具は豊富でも、お値段は日本の高級料理のしゃぶしゃぶに比べるとぐっとお安く食べられます。
また出し汁、そしてつけて食べるソースも日本のものとは違い、ニンニクの一杯入った辛味の強いものや、あるいはタイ風の酸っぱい味のものなどが見られます。
そういう意味では日本のしゃぶしゃぶを想像して食べに行くと驚かれるかも
しれません。
また最後に出てくるお粥は、しゃぶしゃぶの残りのお汁にご飯とみじん切りにした野菜、そしてごま油などを入れてグツグツ煮て、最後に生卵と海苔を落として
出来上がりです。まるで、赤ちゃんの離乳食みたいといつも思うのですが
これもまあ、慣れてくるとなかなかおいしいものです。
ということで、 恥をかかない「韓国マナー」、韓国では「しゃぶしゃぶ」は
野菜からいれてお肉は後に、そして最後はオジヤで閉めます。