メニューへ 本文へ
Go Top

論点

文在寅大統領が新年演説

2021-01-16

ニュース

ⓒYONHAP News

文在寅大統領は11日に行なった新年の演説の中で、日常を取り戻し、経済を回復させることで、新しい時代を先導する国に跳躍すると決意を明らかにしました。

文在寅大統領は演説で、新型コロナウイルスに関して多くの言及を行ないました。

文在寅大統領は、暗いトンネルの先に希望が見えるとしたうえで、早い時期に日常を取り戻すことができるよう努めていきたいと述べました。

また、ワクチンについて、来月からワクチンの接種を開始することができるだろうと言明し、全国民が無料で接種できるようにすると述べました。

韓国政府はこれまで5600万人分のワクチンを契約しています。

1日の新規感染者数は一時期1000人を上回りましたが、最近は500人台で推移していて、一人の患者が平均何人に感染させるかを示す再生産数は1を下回るなど、やや落ち着きを取り戻し、第3波のピークは過ぎたとみられています。

経済政策については、新型コロナウイルスによる格差の拡大を解消することが重要だとしたうえで、関連予算の迅速な支出、公共及び民間部門の投資促進、雇用支援などに力を入れ、上半期中には新型コロナウイルス以前の水準に経済が回復するだろうとの見通しを示しました。

社会問題となっている住宅価格の上昇については、「国民に申し訳ない気持ちだ」と謝罪し、住宅価格を安定させるために供給を拡大することに力を入れるほか、より迅速に効果が出る方策を模索していきたいと述べました。

これまでの対策は目に見える効果がなかったことを認め、今後は供給拡大に重点を置く考えを表明したものです。

政府はこれまで様々な対策を講じましたが、住宅価格の上昇に歯止めはかからず、一方で賃貸住宅の賃料が上昇するなどの反作用が出るなど、混乱を招きました。

南北関係については、新型コロナウイルスと関連して北韓と協力を進める意向を改めて表明し、一方でアメリカのバイデン新政権との同盟強化を目指し、北韓の非核化に「努力を尽くす」と強調しました。

そのうえで、韓半島平和プロセスの核心は対話と協力だとして、北韓の金正恩委員長を念頭に、「いつでも、どこでも会って対話できるという考えは変わっていない」と強調し、対話を呼びかけました。

文在寅大統領は韓日関係についても触れました。

文在寅大統領は韓日関係について、「未来志向的な発展のために引き続き努力していく」と述べましたが、ソウル中央地裁が8日、日本政府に対して元従軍慰安婦被害者の女性らに賠償を命じたことについては言及しませんでした。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >