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e教科書
小学校、中学生で、パソコンからダウンロードする方式の教科書「e教科書」がスタートしました。これで韓国の「スマート教育」が一段階進んだことになります。
現在、教育科学技術部(以下、教科部)では、2015年までに制度を整えることを目標に「スマート教育」政策を進めています。これは、オンライン授業導入や学習評価のデジタル化など、教育システムを「どこでも、手軽に」できるようにしていこうというもので、この政策の中核といえるのが「e教科書」でした。去年から小学校と中学校の国語、数学、英語の教科書について、既存の冊子のタイプと並行し家庭学習用にCDを配布していましたが、今年度2学期からはCDのかわりにパソコンでダウンロードする「e教科書」を採用しています。これは、インターネット上に教科部が提供する教科書コンテンツがあり、生徒は学校から配られた認証コードを使ってこれをダウンロードするという方法がとられています。こうすることで、重い教科書を持ち歩くことなく、どこでも容易に学習できるというメリットがあります。
しかし、教科部の思惑どおりにはいっておらず、e教科書をダウンロードした生徒は現在(10月22日現在)のところ小学生で30%、中学生は8%にとどまっています。スタートしたばかりなので教師や生徒が活用しきれていないことが原因と考えられますが、2014年にはe教科書に1本化することを目指しているため、教師が活用法をマスターすることが急務と言われています。そのため、自治体ごとに、教師のためのe教科書講座を開催するようになりました。
教育のデジタル化について、父兄の見方は賛否両論です。好意的な意見としては「タブレットPCさえ渡しておけば、どこでも手軽に勉強できていい」「重い教科書を持ち歩かないため、背が伸びないのではと心配することがなくなりそう」などです。一方、否定的な見方としては「要領だけをつかむ勉強法を覚えると、探究心がなくなるのではないか」「スムーズなインターネット環境を維持するのが、意外に難しそう(ネットに不具合が生じると、勉強できなくなる)」 などがあります。今後は、家庭ごとに、メリットを最大限に生かし、デメリットを軽減する方向に子どもを導いてやることが必要となるでしょう。

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