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ライフスタイル

サムスン家

2014-02-11

玄海灘に立つ虹

サムスン家
サムスン電子創業者イ・ビョンチョル氏の遺産をめぐって、長男イ・メンヒ氏(前第一肥料会長)が三男イ・ゴニ氏(サムスン電子会長)を相手どり、株式の返還を求めた裁判の第二審で、ソウル高裁は原告の訴えを退ける判決を下しました。
サムスングループは1938年にイ・ビョンチョル氏が創業した三星商会を母体とし、現在では韓国のGDPの約20%を生み出すトップ企業となっています。現在の会長イ・ゴニ氏がサムスン電子の2代目会長に就任したのは、1987年。イ・ビョンチョル氏が肺がんで亡くなったためでした。死亡当時イ・ビョンチョル氏は遺言を残しておらず、イ・メンヒ氏は、第三者に信託した財産をイ・ゴニ氏がほかの相続人たちに知らせずに名義変更したと主張しています。そして、イ・メンヒ氏は2012年2月、イ・ゴニ氏を相手取り、サムスン電子と系列会社の株式、配当金など合わせて7,100億ウォン相当の株式の返還を要求。それに次女イ・スッキ氏(ク・ジェハクアワーホーム会長夫人)らが加わり、訴額は4兆849億ウォンにまで膨らみました。しかし、ソウル中央地裁は13年2月に訴えをすべて棄却(一部相続権を認めたものもあるが、法的権利行使期間が過ぎていたため)。その後、イ・メンヒ氏は控訴するとともに、イ・ゴニ氏に対して和解を提案したものの、イ・ゴニ氏は「金銭の問題ではなく、サムスングループ継承の正当性に関わる問題」として和解を拒否しました。そして、今月開かれた第二審判決でも、イ・ゴニ氏が勝訴しています。
イ・メンヒ氏が上告したとしても判決が覆る可能性は低いと見られているため、今回の訴訟はイ・ゴニ氏勝訴で終わる見込みです。しかし、まだ、サムスン家の争いが完全に終わったとは言えません。イ・ゴニ氏は三男五女の8人兄弟(次男は故人)で、今後ほかの兄弟や、系列会社の経営に携わっている親戚が訴訟を起こすことも考えられます。今回の戦いは、サムスン家の争いの1つに過ぎないとの見方が大半です。

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