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ライフスタイル

塩田の奴隷

2014-03-04

玄海灘に立つ虹

塩田の奴隷
全羅南道新安郡の塩田で、知的障害者などが無給で働かされていたことが明らかになり、世間の怒りを買っています。
新安郡には数多くの塩田が存在しており、その一部の塩田で、知的障害者やホームレスなどが人身売買によって雇われ、長年無給で働かされていたことがわかりました。彼らはブローカーによって高給の就職先があると騙されて連れて行かれ、ブローカーは塩田経営者から労働者一人あたり数十万円の謝礼を受け取っていました。労働者はそこで睡眠時間3~5時間という過酷な労働を強いられ、脱出を試みて掴まると暴行、虐待を受けたということです。そんななか、ある労働者が実家に送った手紙で実態が明らかになり、ソウルの警察が捜査に着手。周辺の塩田や海苔の養殖場、畜舎、収容所において370人(失踪・家出者、指名手配犯、不法滞在外国人、無縁故者)が奴隷状態で働かされている実態が明るみに出ました(全員が無給だったわけではない)。また、賃金の不払い額は合わせて12億2,000万ウォンに達すると見られ、このような状態を続けていた経営者たちのうち一部は、すでに起訴されています。
今回のように労働者が奴隷のような状態で働かされていたことが発覚したのは、これが初めてではありません。新安郡では2006年にも未成年を無給労働させていた事件が明らかになったほか、同郡やほかの地域でも、塩田、養殖場、漁船などで度々同様の問題が起きています。また、地域の警察が黙認していたとの疑惑も上がっており、問題はより深刻に受け止められています。
朴槿恵大統領は今回の事件に関し、法秩序安全分野部処業務報告において、「21世紀にあってはならない衝撃的な事件」と言及しました。そして、検察と警察に対し、徹底的な捜査を指示。再発防止に努めるよう強く求めたということです。

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