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ライフスタイル

半額ビタミン

2014-04-15

玄海灘に立つ虹

半額ビタミン
大型スーパーイーマートが発売したPB商品「ビタミンC1000」が、薬剤師界の反発を買い、不買運動に発展しています。
イーマートは今年のはじめ、ビタミンCのサプリメントで定評のある高麗銀丹が生産する商品をPB商品として発売しました。この商品は、200錠で9,900ウォンと、高麗銀丹が販売していた既存の商品(120錠で1万2,000ウォン)に比べほぼ半額。しかし、原料の生産地が既存の商品はイギリスであるのに対し、PB商品は中国産原料を使ったものとなっており、しかも、商品には原産地表示がなされていませんでした。もともと高麗銀丹のビタミンCと言えば、原料の品質が確かだということで薬局ではよく勧められる商品の1つで、今回中国産原料を使った商品を安く提供したことに対し、大韓薬剤師会は「これまで築いた信頼を裏切る行為」として強く批判し、不買運動を展開するとの声明を発表しています。また、薬局の立場に立った場合、これまでの薬局を通しての販売が、社名をアピールするための広報的な役割をしていたと受け取れることに対しても不満を抱いているようです。
韓国では、食べ物や日用品などあらゆる商品について原産地に敏感に反応する人が多く見られます。そのため、原産地表示の義務付けも厳しく、農水産物は868品目、飲食店で提供する材料については16品目(20品目に拡大予定。豆、イカなど)に表示義務が課されています。そのため、高麗銀丹が原産地を表示しなかったことや、これまでとは違う産地の原料を使って大量生産を始めたことに対して、「裏切られた」「もう買わないだろう」との消費者の反応が相次いでいます。
一方で、韓国は、サプリメント類が高価すぎるとの指摘もあがっています。大韓主婦クラブ連合(消費者団体)の調査によると、輸入ビタミンCサプリメント7製品の価格を調査したところ、海外の平均のおよそ3.5倍。そこで、今年に入ってからは、イーマートだけでなくロッテマートもサプリメント類(ビタミンC、紅参)のPB商品を安価で提供するようになりました。今回問題となった商品の場合、原産地表示をしなかったことや、これまでの製造会社のブランドイメージとは正反対の商品を出したことで厳しく批判されましたが、価格を重視する層も存在するので、販売方法によってはとても価値のある商品なのかもしれません。

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