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義理
清涼飲料水のCMの「義理」というコピーが、今年の流行語として浮上しつつあります。
これは、韓国ヤクルトの傘下にあった食品飲料メーカーパルドのシッケ(米を原料とした発酵ジュース)のCMで、俳優のキム・ボソンさんを起用して「義理」を組み込んだ言葉を並べた言葉あそびをしています。「義理(ウィリ、ウリ)」をベースに「ハンアウリ(ハンアリ:甕)」「シントブウリ(シントブリ:身土不二)」「アメウリカーノ(アメリカーノ)」などを文字ってパフォーマンスを披露しますが、これが若い世代を中心に大ヒット。商品は前年同期比60%以上の売り上げ増加を見せ、キム・ボソンさんもテレビなどでこぞって取り上げられるようになりました。また、「義理」という言葉もさまざまな場所で使われるようになり、今月4日に投票が行われた地方選挙の際もパク・ウォンスンソウル市長をはじめたくさんの候補がスローガンやコピーとして使っていました。
このように「義理」というもともとある言葉が流行語となった背景について、新聞などでは、現代において「義理」という概念が薄れているからではないかと推測されています。このCMが流れ始めた5月のはじめはちょうど旅客戦沈没事故で韓国全体が沈んでいる時期でしたが、この事故と義理の概念の希薄さを結びつける見方も出ています(つまり、義理の世の中でないから、救われない人が出た)。実際に事故と義理との関係をそのまま結びつけるのは多少短絡的かとも思われますが、ただ、このCMが広い年代で「義理」について考え直すきっかけとなったのは確かだと言えるでしょう。

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