メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

クィアパレード

2014-06-17

玄海灘に立つ虹

クィアパレード
今月3日から、ソウル市西大門(新村)で「クィアフェスティバル」が開催され、7日に行われたパレードではキリスト教団体との衝突が発生しました。
クィアフェスティバルの「Queer」とはセクシャルマイノリティを表す言葉で、同フェスティバルは同性愛者をはじめ、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーなどのためのお祭りです。「愛は嫌悪より強い」をスローガンに2000年からはじまり、今年で15回目を迎えました。フェスティバル期間中は同性愛に対する理解を求めるためのイベントや講演会、展示会などが開かれ、今年はじめての試みとなるパレードにはアメリカ、フランス、ドイツの大使館も参加しました。しかし、パレード当日になると、一部保守系キリスト教団体がパレードを阻止しようと出発の時間に合わせて登場。警備にあたっていた警察と揉み合いになりました。
韓国では法的にはもちろん、一般的にもあまり同性愛をはじめとするセクシャルマイノリティに理解があるとは言えません。これには、大昔から根付いた儒教感のほかに、近世に伝わったキリスト教も影響していると見られます。これまでも、有名人が同性愛者であることをカミングアウトしたケースはいくつかありました。2000年にはタレントのホン・ソクチョンさんがカミングアウトし、同性愛に関する講演活動を継続的に行っています。また、13年には映画監督のキム・チョ・グァンスさんが同性の恋人と結婚式を挙げるという出来事もありました(婚姻届は不受理)。しかし、こういった前例があっても、いまだ社会的な理解を得ているとは言えないのが現状です。ここ10~20年で同性愛の権利団体の活動は盛んになってきてはいますが、マイノリティが堂々としていられる世の中になるまでの道のりは、いまだ遠いようです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >