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ライフスタイル

第83話今年の干支「寅」について

2010-01-04

玄海灘に立つ虹

第83話今年の干支「寅」について
新年が明けました。2010年の干支は寅です。
今年は庚寅(かのえとら、こういん)の年で、60年に1度の白虎の年とされています。庚(かのえ)が五行では金にあたるので、白を意味しているという解釈から、白虎の年というのだそうです。とにかくとても縁起のいい年で、2007年の黄金の豚(いのしし)年に続いて出産ラッシュになることが予想されています。
特に陰暦5月と9月は白い虎の気が満ちているので、出産にいいということです。

白い虎はむかしから霊物として神聖視されてきました。白い皮にチョコレート色の模様があるのが特徴です。青い瞳、ピンク色の鼻をしていて、普通の虎とはまったく違います。
白い虎は1951年にヒマラヤで実際に発見され、韓国で飼育が始まったのは1990年。
現在韓国では14頭が飼育されており、世界では200頭余りがいるということです。
普通の虎まで合わせると、現在51頭が動物園で飼育されています。

虎は、山の神あるいは山の神の代理とされ、民俗信仰で村の平和を祈る対象でした。同時に厄を除けてくれるとして、正月には王宮や普通の民家でも虎の絵を門に掲げました。
また結婚式に新婦が乗る輿に、虎の毛皮や虎皮模様の毛布などをかける風習がありました。墓には虎をかたどった石碑が置かれました。

このように虎は韓国で守護神と認識されてきました。その虎がもっと身近な存在になったのは88年にあったソウルオリンピックでした。「ホドリ」という虎のマスコットが採用され、かわいらしいイメージに生まれ変わりました。その後警察のトレードマークになったり、現在はサッカー代表チームのエンブレムになっています。勇ましさの象徴でありながら親しみやすいイメージが持たれるようになりました。

デパートや大手スーパーでは寅年にちなんだマーケティングが盛んです。虎の模様の毛皮や下着を集めて販売するコーナーを設けたり、虎が描かれた民俗画をラベルにしたワインや虎が描かれたり飾られたケーキなどが販売されています。また寅年生まれの人に虎の貯金箱や干し柿を配ったりするイベントもあります。干し柿を配るのは、虎は干し柿をこわがるという昔話にちなんだものでしょう。コミカルな感じでますます親しみがわきますが、虎が悪い気勢を防ぐ縁起のいい動物であることに変わりありません。そんな虎にあやかって良いことづくしの1年を過ごしたいものですね。

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