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ライフスタイル

第304話 ゲストハウスのお勧め

2014-05-29

玄海灘に立つ虹

第304話  ゲストハウスのお勧め
韓国を訪れる観光客の、ゲストハウスでの宿泊が増えています。ゲストハウスとは民宿のような宿泊施設です。シングルルームもありますが、ドミトリールームといって、二段ベッドなどが複数置いてある部屋が多く、台所やトイレ、シャワーは共同なのが特徴です。

ゲストハウスは2002年のサッカーのワールドカップ大会の開催を機に、ソウルの新村(シンチョン)や大学路(テハンロ)のような大学近くの繁華街にできはじめました。2010年以降はホンデ(弘益大学)前に多数できました。やはり大学の前で、若者の街です。いまでは全国に広がっていて、最近では済州道でブームになっています。2013年現在、済州道にはゲストハウスが400ケ所以上あるということです。また、ベビーブーム世代の起業アイテムとして、ゲストハウスの建築が挙げられていることもあり、ゲストハウスはこれからも増えていくことが予想されます。

海外で韓国人が運営するゲストハウスが多いため、バックパック旅行をする若者たちには馴染みのある形態の宿で、実際若者の街から火が付いたのですが、いまでは若者だけでなく家族連れや同好会、ワークショップなどで宿泊先に使われるなど、団体旅行客にも人気があります。

ゲストハウスの魅力は何といってもまず安いことです。ただ安いところなら探せばいくらでもあるでしょう。共同のリビングと台所があるところが他にない魅力だと、ゲストハウスを利用する人たちは口を揃えます。泊まっている人たちが朝食を共にし、リビングでお茶を飲んだり、お酒を飲んだりしていっしょにくつろぐことができるのです。そこで情報交換をして旅行の計画をたてることもできます。また、ゲストハウスを運営する人は旅行業界に従事していたり、一人旅行の達人である場合が多いので、有用な情報を得ることもできます。

最近では、たとえば、ドラマ『星から来たあなた』を観た人が、ドラマに出てくるチメクを食べにソウルにやってくるなど、一口に観光客といっても目的が多様になっていますし、リピーターも少なくないので、全国各地でゲストハウスは盛んになっています。なかでもソウルの麻浦(マポ)区延南洞(ヨンナムドン)は、華僑が運営する中華料理店とタクシーの運転手さんご用達の安くておいしい食堂が多いことで有名ですが、ホンデが遠くないこともあって、ゲストハウスが急増しています。2010年に空港鉄道が開通し、空港鉄道のホンデ前駅がヨンナム洞につながっています。

このようにいたるところにゲストハウスができていることから、宿泊客を誘致するためのゲストハウス間の競争も激しくなっています。したがって、ゲストハウスも他との差別化が必至で、なかには、海外の観光客との交流を円滑にするために、通訳サービスを提供するところもあります。ただ増えるだけでなく、さまざまな特徴を持つゲストハウス、ぜひ使ってみてください。

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