電話番号案内サービスの114番。114番に電話をかけて、お店の名前や企業名などを言うと、電話番号を案内してくれるこのサービスが始まって、今年で80年になりました。
インターネットとスマートフォンの普及で、このサービスを利用する人はだいぶ減っているといいますが、それでも、全国の電話相談員(オペレーター)1,990人が一日平均60万件の電話に対応しています。
1935年10月1日、電話案内サービスが始まった当時は、逓信部でサービスが行われていましたが、その後KT(韓国通信)を経て、いまではKT CSとKT isという、KTの系列企業である二つの会社がサービスを担当しています。サービスが始まった当時の番号は114ではなく、「100」でした。「114」の電話案内サービスが80年を迎えた記念に、両社がこの10年間、問い合わせのもっとも多かった業種などについての調査を行い、結果をこのほど発表しました。
それによりますと、電話番号の問い合わせが一番多かったのが飲食店で、延べ3億件あまりの問い合わせがあったということです。次いで保険会社、タクシーを呼ぶための電話番号の順でした。そして飲食店の中でも、堂々の第1位は、中華料理店です。この10年間で1億3千件余りの問い合わせがあったそうです。出前を頼める飲食店として、中華料理店はもっともポピュラーなところの一つであるからでしょう。
また、利用件数は減っているとはいえ、減らないのは、利用者の口の悪さ、だといいます。むしゃくしゃするからと、オペレータに当たったり、暴言を吐いたりという人がいるのは、今も昔も変わらないそうです。それに、最近の利用者はスピードを非常に重視する傾向が強いということです。オペレーター一人がサービス利用者と通話する時間は1件当たり平均10秒余りですが、この10秒余りの時間でさえ我慢できず、「早く早く」を連発する利用者が多いのだそうです。