メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

第406話 ガムが売れなくなった?

2016-11-17

玄海灘に立つ虹

第406話 ガムが売れなくなった?
この10年でガムの売り上げが減少していることがわかりました。
ガムは大量生産が容易で流通の過程で形が崩れるなどのリスクもないため、菓子メーカーでは安定した収入源とみなされています。

菓子メーカーの関係者によりますと、「ブームになり引く手あまたになる製品は、ブームのときにいくら売れてもそう大きな収益にはつながらない」としたうえで、「ガムは数十年製菓業界を牽引してきた商品で、浮き沈みのない製品のはずなのに、この10年ほどで目に見えて消費が減った」ということです。

まず、ロッテ製菓の事業報告書によりますと、ガムの売り上げは、2006年、1648億4600万ウォンでしたが、2015年には1614億9000万ウォンと、2%以上減っています。同じ期間、ロッテ製菓の売り上げ全体は64%増えているため、ガムの消費は目に見えて減っていることになります。オリオンはキシリトールガムとガム以外の他の製品2つを一緒にした売り上げを公開していますが、ここでも売り上げは、同じ期間22%減少しています。ヘテ製菓食品は品目別の売り上げを公開してはいませんが、ガムを生産している忠清南道天安(チョナン)市にある工場の生産量の推移から、減少していることが分かります。2013年は2万711トン(3186億ウォン)だったのが、2015年は2万774トン(3050億ウォン)となっているのです。

ちなみにこれら菓子メーカーがつくっているガム以外の製品はほとんど売り上げを伸ばしています。ロッテ製菓のキャンディー、ビスケット、チョコレートなどはいずれも売り上げが増えていて、特にチョコレート類は、ペペロデーなどが定着していることで、2006年、2121億6800万ウォンだったのが、2015年には3772億1200万ウォンと、78%増加しています。またアイスクリームはわずかの増加にとどまっていますが、これはアイスクリームを食べなくなったというよりは、サーティーワンアイスクリームなど高価な製品の消費が増えたからではないかと分析されています。

製菓業界は、ガムと関係のある新製品を発売することで、ガムの売り上げ減少を乗り切ろうとしています。キシリトールガムにブロックのおもちゃがついている製品を発売したり、コーラ味のガムを出したりして、主に子どもたちの関心を引こうとしているのが特徴です。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >