コメ市場開放の猶予期間が今年で終わることから、コメ市場開放をめぐる論議が本格化しています。
1993年に世界各国の間で行われた貿易自由化交渉、「ウルグアイラウンド」で、韓国は、コメについて10年間関税化の例外を認められ、その後20年間にわたって、コメの関税化を先送りしてきました。
その代わり、韓国は、「例外なき関税化」の原則に違反したことに対する一種のペナルティーとして、毎年義務輸入量を2万トンずつ増やしていくことで合意しています。
韓国では、コメの開放を引き続き猶予すべきとの声がある一方で、これ以上猶予すると、最低義務輸入量が大幅に増え、コメの需給不均衡がさらに悪化しかねないと指摘する声もあります。
また、コメ市場を開放した場合、義務輸入量については5%という低い関税を課し、それを超過した分については、数百%の高率の関税を課すことになるため、関税率をどれくらいにするかが大きなポイントとなります。
韓国政府は、農業関係者の意見やコメの需給状況、国内外の状況などを踏まえて結論を出すとしており、どのような決定が下されるのか注目されます。