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ピープル

人は右、車も右

2007-09-07

人は右、車も右
日本では、人が安全に歩行するために「車は左、人は右」と小さい頃から教えられますが、韓国では、「人は左、車は右」というのが常識となっています。
歩行者の左側通行規則は、韓国では1921年に決められたものですが、今、この歩行者の通行規則を右側通行に変更しようという研究が始まっているそうなんです。

建設交通部は今月4日、左側通行が人の身体の特性や交通安全、国際慣例などに合わないという議論が起きていることから、韓国交通研究院に研究を依頼したと発表しました。
研究の結果、右側通行に変更するのが望ましいという結論が出た場合には、来年から国務調整室を主幹として政府レベルで変更作業を進めていく方針だそうです。

お年寄りなどが長年の習慣を直すというのは、大変なことかもしれませんが、まずは歩行者の安全が第一、徹底した研究が必要なようです。
今回建設交通部が右側通行に対する研究に着手したのは、人口の90%以上が右利きであることや、歩道内で車と対向して歩く場合には緊急時に車をよけやすいことなどを理由に、通行方向を変更すべきとの主張が浮上してきたためだそうです。政府は科学的な検証と内外の歩行実態調査などが必要と考えているようです。


《韓国の左側通行の歴史》

韓国では最初の近代的規定、1905年に制定された大韓帝国規定で右側通行が決められていました。
しかし、朝鮮総督府が1912年に「道路取締規則」を改定し、日本と同じように左側通行に変更したそうです。
その後、1946年にアメリカ軍政が車両の通行方向を右側に変更しましたが、歩行者は以前のまま左側通行が維持されているということです。
1961年に道路交通法が制定された際も、「歩行者は歩道と車道の区別なく、道路では左側を通行しなくてはならない」というふうにきめられたそうです。

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