メニューへ 本文へ
Go Top

ピープル

「イイダコが見つけた宝物」

2007-10-12

「イイダコが見つけた宝物」
今年の5月、忠清南道(チュンチョンナンド)泰安郡(テアン郡)で漁師を営むキムㆍンチョルさんが、蛸壺に入ったチュクミ(いいだこ)を取り出したところ、吸盤に高麗青磁がくっついていたということから、海の底に宝船が眠っていることが発覚しました。
以降、調査が進められ、その船は貴族から注文を受けた青磁を乗せて航行中に海の底に沈んでしまったということが分かりました。

このニュースが伝えられた当初は、発見者のキムさんにいくらの謝礼が払われるのかが大きな注目を集めました。
キムさんは、国の所有する海で高麗青磁1点を発見したため、評価額の半分をおよそ100万ウォン(約13万円)前後の補償金を受けることになっていましたが、キムさんの発見をきっかけに、評価額200億~300億ウォンにのぼる高麗青磁1万点以上が文化財庁により引き上げられることになったため、補償金100万ウォンでは安すぎるという論争も起こりました。
そんな話題満載のイイダコ船、実は昨日、その「イイダコ船」から、高麗時代の木製の荷札が見つかったのです。
これまでに中国製の荷札などがいくつか見つかっていますが、高麗時代のものが出てきたというのは初めてです。

木製の札は、幅3cm厚さ7~8mmの木版に墨で書かれた荷札は全四種類。
「どこどこで作られた青磁はどこどこの何々さんにいつごろ届きますっていう風なことが書かれていたそうです。
そう、今の時代でいえば、宅急便の伝票です。
その荷札には、当時の錚々たる身分の人たちに届けられる予定であることが記されていたそうです。

ところで、今回のお宝は、いいだこの吸盤についていた青磁器がきっかけとなって発見されたわけですが、発掘の「立役者」となったイイダコの記念碑が、作られることになったそうです。
文化財庁と忠清南道ㆍ泰安郡は9日、「この地域の高麗青磁の発掘に大きな功績を残したイイダコのために、顕彰碑を近く建立する予定だ」と発表しました。
最後にここだけの話。幸運のイイダコを捕獲した漁師のキムさんによりますと、イイダコは捕獲された後、大きなたらいに入れられ、他のイイダコと一緒に漁村の直売場で売られたということでした。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >