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ピープル

日本より一足早くスタート、韓国の陪審制度

2008-02-15

日本より一足早くスタート、韓国の陪審制度
日本では、来年からの実施が検討されている陪審員制の裁判ですが、韓国では一足早く、今月12日から導入されました。
韓国で陪審員が参加しての裁判は初めてのことです。
一般の国民が参加する裁判、陪審員制度を導入した裁判は、大邱市の地方裁判所で行われました。
裁判に陪審員として参加したのは、陪審員9人と予備陪審員3人の12人でした。
陪審員は、裁判所が無作為に選びます。
今回の場合ですと、大邱市中区に住む20歳以上の市民230人をランダムに選び連絡をしました。
通知書をもらった一般の市民は、基本的には参加をしなくてはなりません。
ただし、欠席をせざるを得ない理由を裁判所にしっかりと申し出た場合は、免除となります。
また、正当な理由がなく裁判を欠席した場合は、200万ウォン以下の過怠金が課せられます。

例えば、70歳以上の高齢であることや、判断能力がない場合、または、裁判にいくことによって仕事を休み、経済的に困難に落ち入ってしまう場合、出産や手術をする予定がある場合などがあげられます。

今回は、230人に連絡をしてうち、31人には連絡がつかなかったそうです。
残るのは199人となりますが、その中から110人の人が陪審員免除の申請を裁判所にしたそうです。
つまりこの時点では89人の人は裁判に参加するという意思を示していたことになります。そして、免除を申請した人のうち、22人が正式に免除が認められたそうです。
その免除の対象となった理由は、ほとんどが70歳以上の高齢だったそうです。

ちなみに、免除の申請を初めからしなかった人は、89人もいました。
免除の申請をしても、裁判所が許可しない場合は、陪審員としての義務がありますから、一旦197人の人たちが候補に上がったということですね。
この197人の中から、最終的に裁判所が陪審員を選んで通告します。

今回、裁判に参加した陪審員の内訳は、男性6人、女性6人。
年齢は、20代が1人、30代が8人、40代が3人という結果となりました。

今回の裁判では予備陪審員には5万ウォン、陪審員には10万ウォンが支払われたそうですよ。
日本でも来年度から導入される新しい制度ですから、一足早く取り組んでいる韓国の事例がよいモデルケースとなるのかも知れませんね。

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