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経済

韓国の財閥グループで目立っている世代交代と今後の課題

#今週の経済の焦点 l 2018-05-28

韓国の財閥グループで目立っている世代交代と今後の課題
LGグループを23年間率いてきた具本茂(ク・ボンム)会長が20日午前、死去しました。73歳でした。
LGグループは、一人息子でLG電子常務の具光謨(ク・グァンモ)氏が持ち株会社「LG」の取締役に就く人事を内定しており、来月29日に開く臨時株主総会で承認を得て4世経営を本格化するとみられています。
ただ、亡くなった具本茂会長が保有していた株式を相続するための財源確保が課題となっています。
一方、財界序列1位の三星グループは、今月初め、グループの実質的な支配者である「総帥」が、李健熙(イ・ゴンヒ)三星電子会長から李在鎔(イ・ジェヨン)副会長に変わっています。しかし、李在鎔副会長は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への贈賄罪などに問われていて、最高裁判所の判決が残っています。
韓国を代表するもう一つの財閥グループ、現代(ヒョンデ)グループは、経営権継承作業の第一歩とされるグループ再編計画が、株主の反対にぶつかり、棚上げ状態となっています。
このほかにも、財閥グループの経営権継承をめぐる懸念の声は高くなっています。
一番非難されているのは、経営権継承の過程で、違法なこと、あるいは違法すれすれのことが行われていることです。また、後継者の資質問題があり、財閥3世、4世の経営能力を疑問視する声が上がっています。
こうしたことから、オーナー経営の慣行を改め、透明な経営権継承に向けた努力をしなければならないと指摘する声が出ています。
韓国の財閥グループが、改革を求める声にどのように対応するのか、注目されます。

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