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ⓒ CULTURAL HERITAGE ADMINISTRATION

全羅北道群山市にある中華料理店が文化財に登録され、話題になっています。

文化財庁は6日、1930~60年に建てられた建築物7件を文化財に登録し、1908年に竣工した旧群山税関本館を史跡に指定したと明らかにしました。今回新たに登録された7件のうち4件が群山市にある建物であることから、群山に注目が集まっています。

新たに文化財となった建物のうち、群山所在のものは下記のとおりです。

濱海園――1950年に創業し、65年に現在の建物に移転した群山で一番古い中華料理店。保存状態がよく、群山の生活史が伝わる場所ということで指定されたが、現在も営業している飲食店が文化財に指定されることは極めて稀。中央が吹き抜けになった造りが印象的であることから、映画「タチャ イカサマ師」(とばく場として登場)、ドラマ「男が愛する時」(中華料理店の奥がとばく場や売春宿になっているという設定で登場)の撮影地にもなった。※(群山は「ムルジャジャン」が有名)

旧南朝鮮電気株式会社――群山電気と全北電気が1928年に合併して南朝鮮電気となった。建物は35年に建てられたもの。小規模な電力会社の合併が相次いでいた当時を表す点も評価されている。現在はミョンジン土建。映画「8月のクリスマス」に登場した写真館のそばに所在。

旧朝鮮運送株式会社社宅――1932年に建てられた平屋。もともと個人の住宅として建てられたが、朝鮮運送(本社・清州市)に買い取られた。当時の大手運送業の歴史を物語る建物ということで評価される。

旧全州地方法院群山支庁官舎――日本占領下の時代に建てられた。一般的な公共機関の建築様式でありながらも、内部に西洋風と日本風の技法を取り入れていると評価される。

(史跡)旧群山税関本館――1908年竣工。ドイツ人(フランス人説もあり)の設計により、ベルギーから輸入された赤レンガが使われている。ゴシック様式の屋根に、ロマネスク様式の窓で、貴重な現存する西洋風建築の1つ。

このように、群山は歴史を表す建物が数多く残っており、群山への旅は「時間旅行」であるとされています。日本占領下にあった時代にはコメの流通拠点として栄え、日本人も多く住んでいたため、日本風の建物も現存します。ソウルや釜山のような都市での観光も楽しいものですが、近代史を学ぶ旅をしてみるのもいいのではないでしょうか。

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