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論点

最大野党代表に36歳の李俊錫氏

2021-06-19

ニュース

ⓒYONHAP News

保守系最大野党「国民の力」は11日の党大会で、李俊錫氏(36)を代表に選出しました。

韓国の主要政党で30代が代表に就くのは初めてで、憲政史上最年少党代表です。

昨年4月から空席となっていた代表を選出する選挙は党員投票と一般世論調査を7対3の割合で合算する方式で行われました。

李俊錫氏は党員投票では得票率37.4%で2位にとどまりましたが、一般世論調査では58.8%の圧倒的な支持を得て、総合得票率43.8%で代表に選出されました。

李俊錫氏はアメリカのハーバード大学を卒業、朴槿恵政権だった2011年に党非常対策委員に抜てきされました。

2016年の総選挙、2018年の補欠選挙、2020年の総選挙で立候補しましたが、当選を果たせず、国会議員の経験はありません。

国政経験はありませんが、時事番組やSNSなどを通じて「言うことは言う政治家」「既成概念に縛られない政治家」として人気を得て、ことし4月のソウルと釜山の市長を選出する補欠選挙では若年層の支持を集め、「国民の力」が2大都市の市長選を席巻することに大きく貢献しました。

李俊錫氏は受諾演説で、「私は過去にとらわれない勇気がある」と強調し、「われわれは変化し、勝利する。慣性と固定観念を壊すことで世の中は変わる」と訴えました。

李俊錫氏が党代表に選出されたのは、既成概念に縛られた旧態依然とした政治に嫌気した若年層の支持が反映された結果と受け止められています。

李俊錫氏は13日、自宅から地下鉄と自転車を利用して国会に向かい、秘書陣とともに公用車で移動する従来の党代表とは対照的な姿が話題になりました。

憲政史上最年少の党代表は政治の世代交代を予告しています。

変化を求める有権者の声を反映して、与党「共に民主党」では40代の議員が次期大統領候補として急浮上するなど、与党内でも世代交代の動きが始まっています。

大統領選では無党派層や中道層が多い20~30代の支持をどれだけ獲得できるかがカギとなるとされています。

来年3月の大統領選に向けて、政界の世代交代がさらに加速化するものとみられます。

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