パク・チャヌク監督作
2024-06-05
韓国では新型コロナウイルスの累計感染者が1千万人を突破しました。
疾病管理庁は23日、22日の新規感染者数が49万881人に上ったと発表、累計感染者は1千万人を超えました。
感染者が急増したのは、ことしに入ってからオミクロン株が急激に拡散したことによるものです。
疾病管理庁は2月6日に累計感染者数が100万人を超えたと発表しました。
100万人を超えたのは2020年1月に初めて感染者が確認されてから748日ぶりです。
2020年から2021までの2年間、累計感染者は63万人にとどまっていました。
この時点まで感染者の増加のペースは主要国の中でも最も遅い方でしたが、ことしに入ってからオミクロン株が急激に拡散すると状況は大きく変わりました。
累計感染者数は2月6日に100万人を超え、21日には200万人、28日には300万人、今月9日には500万人を超えるなど、感染者は急増しました。
今月17日には1日の新規感染者数が62万人を超え、過去最多となりました。
100万人から1千万人を超えるまで1ヶ月半しかかかりませんでした。
1ヶ月半で新たに900万人が感染したことになります。
3月だけを見ますと、22日まで680万2000人余りが感染、累計感染者数の68.5%を占めています。
こうした状況では感染経路を把握して濃厚接触者を隔離するなどの対応は大きな意味がなくなり、ワクチンパスや飲食店の時短営業などの各種の制限が解除されました。
感染者の急増はオミクロン株の急激な拡散によるものですが、政府が2月以降に各種の防疫対策の制限を緩和したことが感染者の急増につながったとする批判の声も出ています。
オミクロン株は致死率が低く、重症化する恐れも比較的少ないとされていますが、問題は感染者が急増したことで重症患者や死亡者も増えていることです。
19日と20日の2日間を見ますと、1日の死亡者数は300人余りで、人口が1千万人を超える国の中では全人口に占める死亡者数の割合が最も高くなっています。
重症患者数が増加してから2~3週間後に死亡者数も増えることから、死亡者がさらに増える恐れもあります。
累計感染者数が1千万人を超えたことで、韓国国民の20%が新型コロナウイルスの感染歴があることになります。
これまでの世界的な傾向を見ますと、人口の20%が感染歴がある時点から流行が減少する方向へ転換しています。
疾病管理庁は、20%は絶対的な基準ではないとして、感染者数が減少に転じるかは今週末までの状況を把握したうえで判断したいとしています。
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