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歴史

第7部 民主主義の新しい歴史を開いた4.19革命

#光復80年~韓国・時代の記憶~ l 2025-05-12

光復80年~韓国・時代の記憶~

1960年 4.19革命
ⓒ KBS
光復からわずか15年後に起きた民主化運動、4.19革命
4.19革命は全国の学生と市民が李承晩(イ・スンマン)政権の独裁と不正に反発し、立ち上がった事件で、大統領の下野を導き出した。4.19革命が起こった1960年は、韓国が植民地支配から解放されて15年、韓国戦争の停戦協定の締結から7年しか経っていない時期だった。

4.19革命の発端は李承晩(イ・スンマン)政権の長期政権
李承晩(イ・スンマン)は1948年に大統領に就任し、1960年まで決して正常とは言えない憲法改正と独裁的な統治で長期政権を可能にしていた。4.19革命の直接的なきっかけとなったのは1960年3月15日に実施された大統領および副大統領選挙だった。政治暴力と不正選挙に反発するでもが馬山(マサン)など全国で繰り広げられた。これに対し、警察はデモに参加した市民に向けて催涙弾と実弾を発砲した。

大学教授団の時局宣言
ⓒ KBS
4.19革命が導き出した大統領の下野
政府の強制的な鎮圧によって反政府デモの勢いはしばし鎮まる気配を見せた。しかし、4月11日、馬山(マサン)の沖合で、大統領選挙当時、街頭デモに参加した後、行方が分からなくなったキム・ジュヨル君の遺体が発見され、デモは再開された。4月18日、デモを終えて家へ戻っていた大学生たちが政治家や政党から報酬を受け取った暴力集団に襲われる事件が発生し、25日には大学教授団が大統領、李承晩(イ・スンマン)の下野を要求する時局宣言文を採択し、全面的なデモ行進に乗り出した。デモは全国に広がっていった。翌日の4月26日、李承晩(イ・スンマン)大統領は下野を発表した。

李承晩大統領の下野発表
ⓒ KBS
4.19革命、大韓民国の民主主義の新しい歴史を開く
4.19革命は政府に対する国民の抵抗運動、稀に見る成功した民主主義革命と評価され、その記録物は2023年、ユネスコの世界記録文化遺産に搭載された。4.19革命は韓国の民主主義の新しい歴史を開いた事件であり、韓国の憲法の前文においても「大韓民国は不義に立ち向かった4.19民主理念を継承している」と明記している。

1960年 4.19革命
ⓒ KBS

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