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歴史

第17部 初めての自動車の輸出と自動車産業の発展

#光復80年~韓国・時代の記憶~ l 2025-07-21

光復80年~韓国・時代の記憶~

自動車産業の始まり
韓国に初めて自動車が登場したのは、1903年、朝鮮王朝26代目の王、高宗(コジョン)の即位40周年を記念するためだったとされる。1940年代に入ると、輸入車を修理する整備工場が見られるようになった。今では韓国を代表する自動車企業となった現代(ヒョンデ)自動車も車を修理する工業社から始まり、1967年に正式に創立された。1955年には米軍のジープを分解した後、エンジンなどを真似て作って組み立てた韓国初の国産車「始発(シバル)」が誕生、本格的な自動車生産の出発点となった。

韓国に初めて登場したアメリカ産の自動車「御車(王の車)」
ⓒ NATIONAL PALACE MUSEUM OF KOREA
韓国初の自動車「始発(シバル)」
ⓒ KBS
韓国固有のモデル、「ポニー」の誕生
1962年、韓国政府が「自動車振興政策」を打ち出した。その後、韓国は外国の自動車部品を輸入して組み立てる、いわばノックダウン生産の時代を迎えた。しかし、韓国の道路事情に合わず、故障が多かった。現代(ヒョンデ)自動車は独自の技術力で固有モデルの自動車の開発に取り掛かった。当時、多くの専門家が不可能なことだと言い切ったが、現代自動車はイタリアのデザイナーにデザインを依頼し、1974年、韓国固有のモデル「ポニー」を開発した。

ポニーの成功、そして、韓国産自動車の海外市場進出
「ポニー」は、1974年に開かれたトリノ自動車見本市で大きく注目され、韓国の自動車産業の潜在力を世界に印象づけた。1975年12月、大量生産が始まり、翌年になると韓国内の乗用車販売の44パーセントを占めた。そして、1976年、サウジアラビアとエクアドルなど海外への輸出が始まり、1982年には累積生産台数30万台を突破した。そして、1985年、「ポニー」の後続モデル「エクセル」が世界最大の自動車市場であるアメリカへ進出した。自動車強国を目指す韓国にとって画期的な出来事だった。

(左) 韓国初の固有のモデルの自動車「ポニー」の誕生 (ⓒ KBS)、
(右) 「ポニー」が登場した韓国映画「タクシー運転手」のポスター(ポスターおよび予告編オーディオ提供 ⓒ SHOWBOX)
初めてアメリカ市場への輸出を果たした韓国産自動車「エクセル」
ⓒ KBS
韓国の自動車産業の現在と未来
1990年代以降、韓国の自動車産業は大量輸出と独自の技術開発によって大きく成長した。21世紀に入ると品質、性能、価格など面で世界的に認められるようになった。さらに、ハリウッド映画にも登場し、ブランドの認知度を高めている。韓国の自動車企業は変化するグローバル市場に 対応するため、韓国の自動車企業は現在にとどまることなく未来に合わせて動き続けている。

韓国の自動車が登場したハリウッド映画
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
(ポスターおよび予告編オーディオ提供
ⓒ Sony Pictures Entertainment)

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