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第18部 一つのジャンルになったバラエティ番組「全国のど自慢」

#光復80年~韓国・時代の記憶~ l 2025-07-28

光復80年~韓国・時代の記憶~

国民の番組と呼ばれるKBS「全国のど自慢」
現在、韓国で放送中の番組の中でもっとも長い伝統を誇るオーディション番組。
韓国人なら一度は見たと言われるこの番組は?
「ピンポン!全国のど自慢」

「全国のど自慢」番組ポスター
ⓒ KBS
「全国のど自慢」と司会者のソン・ヘ
1980年から現在まで、毎週日曜日午後12時10分に放送される「全国のど自慢」は、アマチュアの参加者が歌の実力を競う音楽番組である。1988年から35年間、司会者として番組を率いてきたのはソン・ヘさんだった。出演者から「オパ、お兄さん」という愛称で呼ばれたソン・ヘさんは、どんな出演者にも親しみを込めて話しかけ、「全国のど自慢」の人気を担う役割を果たした。2022年、ソン・ヘさんが亡くなり、今はナム・ヒソクさんが番組を受け継いでいる。

司会者のソン・ヘさんと出演者
ⓒ KBS
現在の「全国のど自慢」の司会者、ナム・ヒソクさん
ⓒ KBS
「オーディション」を越えた舞台、みんなのお祭り
「全国のど自慢」は全国各地を巡回しながら地域住民といっしょに作るお祭りのような番組である。参加者は歌とパフォーマンスを披露して雰囲気を盛り上げ、観客もいっしょに歌ったり踊ったりしながら楽しさを満喫する。空き地など広い空間に観客を集めて演劇や歌などを披露する韓国の伝統芸能、マダンノリによく似ている。「全国のど自慢」をいっそう面白くするもう一つの要素は合格、不合格を知らせるシロフォン。不合格を示す短いシロフォンの音が聞こえても歌い続ける人もいて、客席は大きな笑いと応援の拍手に包まれる。不合格のシロフォンが鳴っても舞台そのものを楽しむ参加者たちは気落ちすることがない。

「全国のど自慢」利川市編
ⓒ KBS 
「全国のど自慢」夢山浦海水浴場編
ⓒ KBS
「全国のど自慢」のシロフォン
ⓒ KBS
「全国のど自慢」、一つのジャンルとなる
時間が経つうちに「全国のど自慢」が意味する全国の範囲が広がり、韓国だけではなく韓国人がいるあらゆる場所を含むようになった。パラグアイ、日本、アメリカ、中国など海外でも「全国のど自慢」の舞台が繰り広げられ、2003年には北韓の首都、平壤(ピョンヤン)での公開放送が実現した。アマチュアの参加者たちが歌の実力を競うという本来の目的を越えて、「全国のど自慢」は歌とパフォーマンスを通じて世代と地域を一つに結び、コミュニケーションをし、共感する、独特なジャンルを作り出している。

「全国のど自慢」平壤編
ⓒ KBS

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