メニューへ 本文へ
Go Top

映画&ドラマ

“現役弁護士脚本”ブームのなかで光る 「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」

#MISAの韓ドラ深読みトーク l 2025-09-22

玄海灘に立つ虹

“現役弁護士脚本”ブームのなかで光る 「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」
韓国在住のKdramaライターMisaさんが、話題の韓国ドラマやドラマにまつわるテーマについて深く読み解き、韓国ドラマをディープに楽しむための情報を紹介するコーナーです。  

今回は、9月上旬に放送終了し、日本でもNetflixで配信された法廷ドラマ「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」を取り上げました。

作品概要
放送:JTBC土日ドラマ(2025年8月2日〜9月7日)
全12話
日本でもNetflixで同時配信され話題に

あらすじ
正義感が強いが不器用な新人弁護士ヒョミンと、冷徹だが実力派のベテラン弁護士ソクフン。
二人がぶつかり合いながらも成長し、“弁護士として、人として”事件と向き合う姿を描いた法廷ドラマです。

新人役は「組み立て式家族」のチョン・チェヨン、ベテラン役は落ち着いた演技が魅力のイ・ジヌク。対照的な二人の関係性が物語を引き立てます。

“現役弁護士脚本”ブームとは?
近年、韓国では現役弁護士が自ら脚本を手がけるドラマが増えています。
法廷シーンのリアリティや倫理的ジレンマの描写に厚みがあり、日本のドラマとは一味違う存在感を放っています。

弁護士ドラマ代表作の比較
「グッド・パートナー」(U-NEXT、Amazonプライム)
離婚弁護士が主人公。事件と登場人物の物語が半々で描かれ、生活感や人間模様に重きを置く構成。

「ソチョドン」(U-NEXT)
 弁護士の日常に焦点を当てた作品。事件よりも恋愛や日常描写が中心で、ライトな味わい。

「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」
1話ごとに事件中心。テーマも「恋に落ちた人は心神耗弱といえるのか?」「凶悪犯罪者の命は救うべきか?」など切り口が鋭く、視聴者を考えさせる。ラブ要素は控えめで、純粋に法廷劇としての見応えがあります。

タイトルの意味
「エスクワイア(Esquire)」は、欧米で弁護士の名前の後につける敬称。
単なる専門家ではなく「専門性と道徳性を備えた弁護士」という意味を込めています。
ドラマのテーマである“弁護士として、人としてどうあるべきか”を象徴しています。

深読みポイント
本作は派手な法廷バトルではなく、
「どう判断するか」「どう事件に向き合うか」という葛藤に重点を置いています。
視聴者に法の限界や倫理観を問いかけ、じんわりと考えさせるヒューマンドラマ。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が主人公の特異な能力に焦点を当てたのに対し、
「エスクワイア」はあくまで“普通の弁護士”が悩み抜く姿を描くのが特徴。事件の比重が高く、主人公が過度に目立たない点も評価されています。

事件中心の構成と倫理的テーマで視聴者を惹き込み、エンタメでありながら社会派の重みも感じさせます。
法廷劇好き、社会派ドラマに関心のある方に強くおすすめできる一作です。

★ 番組への感想やリクエストは japanese@kbs.co.kr  または公式InstagramのDMまで★

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >