映画、ドラマや文学など韓国の様々な作品から見える韓国社会について掘り下げる「カルチャーラボK」。第30話では、世界的巨匠として知られるパク・チャヌク監督の最新作『仕方ない(어쩔 수가 없다)』をご紹介します。9月の釜山国際映画祭の開幕作で、韓国では9月24日に公開されました。日本では来年3月に公開される予定です。
主人公マンス(イ・ビョンホン)は、順調な人生を送っていたものの突然解雇され、生活が一変。妻(ソン・イェジン)と2人の子どもを支えるため奮闘しますが、追い詰められた末に「とんでもない計画」を企てます。
番組では「仕方ない」という言葉に込められた諦めや責任回避の心理を軸に、現代社会に対する批判的な視線について深堀します。また、作中で印象的に流れるチョ・ヨンピルの「赤とんぼ」という曲が物語にどんな余韻を与えているのかも紹介します。さらに、釜山映画祭で司会役を務めたイ・ビョンホンさんと映画ファンとのトークイベントの様子を成川所長の取材で伝える一方で、『JSA』『悪魔を見た』『甘い人生』『夏物語』『私たちのブルース』まで、イ・ビョンホンの幅広い演技を振り返ります。