今月15日、仁川発ロサンゼルス行きの大韓航空機内でのことです。ビジネスクラスに搭乗したある大手メーカーの役員Aさん(53歳)。
この男性、飛行機に乗るとすぐに客室乗務員に文句をつけはじめました。こんな具合です。
「隣の席が空いていないじょうないか」
「どうして朝食のメニューに粥がないんだ。こんなメニュー、誰が決めたんだ」
「この食事、腐っているようだ。ラーメンを持って来い」
そして客室乗務員が作ってもってきたラーメンに対して
「麺が固い。作り直して来い」
「しょっぱくて食べられない。作り直して来い」
粉末スープの量を半分に減らして持っていった3度目のラーメンに
「生煮えじゃないか」
さらに飛行機の中で2回目の機内食が出されたときには、出された食事に手もつけず
「どうしてラーメンをくれないんだ。さっきの髪の短い乗務員はどこにいった」
そして乗務員のBさんを探しに機内の厨房をのぞき
「どうしてラーメンをくれないんだ、私を無視するのか」
と言って、手にしていた雑誌で乗務員Bさんの目の近くを叩いたといいます。
乗務員に暴力を振るわれたことを聞いた機長は、着陸許可の過程でロサンゼルス空港と現地の警察にこれを通報しました。そして出動したFBIの捜査官が入国しようとしたAさんを呼んでこう尋ねました。
「あなたは入国後の拘束捜査と入国放棄後の帰国のどちらを選びますか」
Aさんは結局、入国を断念し数時間後の飛行機でソウルに戻ってきました。
その後、21日に大韓航空の機内日誌がインターネット上に流布し、あっという間にAさんの所属会社、名前、写真などが公開されてしまいました。さらにネット上にはAさんの顔写真付きラーメンなど、パロディも続々と登場しました。
結局、Aさんは今年の3月に常務に昇進したばかりだというのに、この会社を辞めることになってしまいました。会社の名前が公になり、世間の非難が殺到したからです。
こういう飛行機の機内でのマナー違反の事件はこれまでにも何度もありました。
酒に酔って機内で暴れ、結局裁判にまでなり罰金1000万ウォンを言い渡された会社会長もいました。
今回の事件に対して中央日報はコラムでこんな風に結論付けています。
インスタントラーメンも空の上では特別サービスになる。役員になってビジネス席に乗って手厚いサービスを受け、思い上がってやり過ぎたようだ。ただ、この役員の騒動の転末を記録した客室乗務員の日誌がインターネット上に流れ、ネットユーザーが役員の個人情報まで暴くのは行き過ぎだ。
でも私は航空会社も悪いと思います。エコノミークラスの客にはまるで養鶏場のブロイラーか給食の配給と言う具合に、無愛想に食事をだすくせに、ビジネスクラス、ファーストクラスの客にはまるで王様に対応するようにひざまずいてサービスをしています。
よく最近は貧富の格差が広がったと言われますが、私が一番貧富の格差を身を持って体験するのが、飛行機に乗った時です。
ビジネスクラス、ファーストクラスに座る人々は社会のために、国のために働く国際ビジネスマンの方々だということは分かりますが、結局は会社の金で乗っている社用族。それにくらべてエコノミークラスの私たちは自分の金で乗っているのです、客室乗務員の皆さん、もっとエコノミークラスの私たちにも優しくしてください。