ⓒ Double X Entertainment最近、小学生の間で大人気なのは、去年ファン・ガラムさんのカバーで大ヒットした曲「私はホタル(나는 반딧불)」という歌。合唱を聞くとハーモニーがとても美しくて、じんとくる内容の歌詞がとても良いのです。今日はこの歌詞を解説していきます。
※ 나는 내가 빛나는 별인 줄 알았어요/한 번도 의심한 적 없었죠
僕は自分が輝く星だと思っていた / 一度も疑ったことはなかった
몰랐어요 난 내가 벌레라는 것을/그래도 괜찮아 난 눈부시니까
知らなかった 自分が虫けらだってことを / だけど平気さ 僕は眩しいから
하늘에서 떨어진 별인 줄 알았어요/소원을 들어주는 작은 별
空から落ちた星だと思っていた / 願いを叶えてくれる小さな星
몰랐어요 난 내가 개똥벌레라는 것을/그래도 괜찮아 나는 빛날 테니까
知らなかった 自分がホタルだってことを / だけど平気さ 僕は輝くから ※
한참 동안 찾았던 내 손톱/하늘로 올라가 초승달 돼 버렸지
ずっと探していた爪の先 / 空に昇って三日月になった
주워 담을 수도 없게 너무 멀리 갔죠/누가 저기 걸어놨어 누가 저기 걸어놨어
拾っておくこともできないくらい遠くに行ってしまった / 誰があそこに引っ掛けたのか
우주에서 무주로 날아온/밤하늘의 별들이 반딧불이 돼 버렸지
宇宙から茂朱(ムジュ)に飛んできた / 夜空の星がホタルになった
내가 널 만난 것처럼 마치 약속한 것처럼/나는 다시 태어났지 나는 다시 태어났지
私が君に出会ったように、約束したかのように / 私は生まれかわったんだ
(※ 繰り返し)
ⓒ Getty Images Bankこんな歌でした。大きな夢を前に挫折し、その中で本当の自分の姿を見つけていく、そんな歌詞に多くの人が励まされました。
歌詞の中に、「宇宙からムジュに飛んできた」とありますが、全羅北道のムジュ郡はホタルの名所として有名なんです。宇宙の星々とムジュに集まるホタルをかけたのですね。
原曲はインディーズバンド「ジュンシギ(중식이)」が2020年に発表したもので、去年10月にファン・ガラムさんがリリースしたリメイクバージョンが大ブレイクしました。ファン・ガラムさんが野宿をしながら歌手を目指した14年間の下積み生活のエピソードと相まって、この歌詞がよりいっそう深まり、共感を得たようです。
この曲にハーモニーをつけて小学生たちが歌った映像が有名に。SNSを通じたカバーチャレンジが大流行し、子どもたちが合唱で歌う定番の歌となりました。
ささやかに光るホタルでもいいんだ、と気づかせてくれる歌詞が、子どもたちにも響いたのだと思います。