リスナーの皆さんは、ブラックフライデーを知っていますか?ご存知なら、アメリカ通、ショッピング通です。私も全然知りませんでしたが、アメリカでは感謝祭の翌日の金曜日のことで、この日からクリスマスセールが始まります。何せ、前の日まで定価で売られていた商品が50%引き、登場するのですから、消費者にとってはたまりません。今年は今月23日がそのブラックフライデーでした。
そしてこの日を韓国の消費者も指折り数えて待っていました。わざわざ飛行機に乗って買いにいくのではなく、オンライン、インターネットのオンラインモールで買うためです。ところが22日の晩から突然、アメリカの大手衣料メーカーGAP本社のオンラインモールが韓国サーバーからのアクセスを遮断したのです。
韓国から GAPのホームページにアクセスしようとすると、「あなたはこのサーバーへのアクセスを禁じられています」というメッセージが表示されます。
この状態は、 GAPのほかにも、「バナナパブリック」などでもおきました。
日本や中国からのアクセスに対しては問題がなかったということですから、
韓国だけの狙い撃ち、韓国消費者だけが嫌われてしまったということになります。
これについて韓国 GAP の総輸入元である新世界では
韓国からの注文が殺到し、アメリカ内の物量が無くなってしまう恐れがあるので行われた措置のようだ。セール期間の間、韓国人からの注文取消しや不満が殺到することもこのような措置をとった原因だと聞いている
と言っています。実際にGAPは去年も同じように、韓国からのアクセスを遮断しました。でも一部のマスコミは韓国の総輸入元の新世界が自分たちの売上が落ちるからと、 GAP本社に圧力をかけたのではないかという憶測をだしています。
それが事実かどうかは別として、同じ製品のアメリカ本土と韓国での価格の差が非常に大きいことは事実です。アメリカでは29ドルのフード付きパーカーが韓国のデパートでは同じ商品が54900ウォン、2倍近い価格で売っています。それで最近の若者たちは
配送費や関税を考慮しても、オンラインで買えば共同購買などを通じて最高50%近く安く服を買えることになります。特に、最近のウォン高のおかげで、ますます安く買えるため、直接購買が人気です。
ということになります。
ブランド側にしても売れるのだから良いのではと思うのですが、どうも韓国からの購入が共同購入なため、その数が他の消費者に比べてだんとつに多いからのようです。
こういう韓国人の消費姿勢、町の市場などに行っても良く見かけます。例えば、果物、韓国人は市場でも、スーパーでも箱で買っていきます。1個、2個ではなく、1箱、2箱です。また、例えば知り合いのお母さんは市場でみつけたかわいいポーチ、200個も買ったといいます。親戚一同や友達にプレゼントであげたり、あるいは売ったりしたりで手元にはもう残っていないといいます。
こういう韓国式の購買スタイルがアメリカの大手ブランドまで恐怖におののかせたと考えれば、アクセスを遮断されたからといって、そんなに怒ることもないでしょう。実際、迂回してアクセスしたら購入できたという人もいるのですから。
そしてもう一つ、今回アメリカのブラックフライデー、オンラインの売上高が初めて10億ドルを突破したというニュースもありました。もう時代はショッピングもオンラインの時代のようです。GAPの韓国アクセス遮断の措置、いったいいつまで続けられるか。来年のブラックフライデーが楽しみです。