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ライフスタイル

地下鉄の不正乗車

2013-09-25

玄海灘に立つ虹

地下鉄の不正乗車
リスナーの皆さんは「キセル」という言葉、ご存知ですか?
辞書によると、
「乗車駅と下車駅近くの切符(または定期券)を使い、間を無賃で乗車する不正乗車の一種で、キセル乗車、キセル乗りともいう」
となっています。私は日本で都立高校に通っていた頃、学校へ行く定期を使ってはときどきキセルをしていました。

韓国でも地下鉄の不正乗車が増えています。但し、私が昔していたキセルとは全く違う方法です。

不正乗車のパターンその1
地下鉄駅の非常ゲートを使った無賃乗車
身体障害者や高齢者などのため特別に設けられた 改札口(非常ゲート)から中に入り、無賃乗車をし、降りるときも同じように非常ゲートを使う


地下鉄改札口の片隅にある非常ゲートは、身体障害者や高齢者の地下鉄利用を支援するために2007年12月からソウル地下鉄の全ての駅に設けられています。ところが最近は本来の趣旨とは異なり、 良識のない市民による無賃乗車に悪用されています。

国民日報が7月24日から31日まで、ソウル市庁、新村、新道林、江南、蚕室、建大入口、東大門など利用者数上位20位以内の駅から7駅を無作為で選び、非常ゲートの利用実態について調査を行いました。 その結果、ゲート1カ所当たり1時間に20-40人の不正利用者がいることが分かりました。

不正乗車のパターンその2
優待券、割引券の不正使用
65歳以上の高齢者用の地下鉄無料乗車券を、もっと若い人が使用する


不況が続く中、交通費を節約?しようということなのか、不正乗車が急増しているといいます。ソウル地下鉄1号線から8号線までの一日平均の不正乗車摘発件数は
2010年の45件が今年は198件と4倍以上に増えました。すでに7月末現在で去年1年分の摘発件数を越えています。

このような不正乗車で摘発された場合、支払う罰金はいくらかというと3万5650ウォンです。今年7月に地下鉄2号線のタンサン駅で不正乗車で捕まった60代の男性は歴代最高の392万1500ウォンの罰金を課せられました。他人の敬老優待券を使用し、地下鉄に110回無賃乗車したということで、3万5650ウォン×110で、この値段が出てきたそうです。

私も地下鉄の駅で若い女性が駅員さんに呼び止められて優待券の不正使用を摘発されているのを見かけたことがあります。また非常ゲートを乗り越えていくオジサン、オバサンを見たこともあります。こういう不正乗車、罰金を課したり、取り締まりを厳しくすることも必要ですが、それよりも根本的な良識に関する教育を特に子供たちにすることが必要なのではないでしょうか。

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