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歴史

第36部 Kコンテンツに新しい風を吹き込んだドラマ「イカゲーム」

#光復80年~韓国・時代の記憶~ l 2025-12-08

光復80年~韓国・時代の記憶~

世界中の視聴者を惹きつけたドラマ「イカゲーム」
ドラマ「イカゲーム」は借金や生活苦などさまざまな事情を抱えている人たちが456億ウォンという莫大な賞金をかけて命がけでゲームに参加するという衝撃的なストーリーだ。「ダルマさんが転んだ」、砂糖菓子に刻まれた形を割らずにくり抜く「型抜き」、「ビー玉遊び」など、子どもの頃の懐かしい遊びが命がけのサバイバルゲームとなって登場し、国内外の視聴者の関心を呼び起こした。単純なルールのゲームとその裏に隠された現実的な社会問題、衝撃的なゲームとは裏腹にカラフルな衣装や背景を使った演出など、さまざまな要素が相乗効果を生み出し、視聴者を魅了した。

「イカゲーム」シーズン1
ⓒ NETFLIX
世界的な人気とエミー賞受賞
ネットフリックスのデータによるとドラマ「イカゲーム」は公開直後に世界各国で視聴率1位を獲得した。そして2022年、アメリカのテレビ界最大の祭典、エミー賞で監督賞と主演男優賞を含む6つの賞を獲得した。非英語圏の作品が監督賞などエミー賞の主な部門で受賞したのは「イカゲーム」が初めてだった。これは韓国のコンテンツが言語の壁を乗り越えてグローバル市場で競争できることを示した象徴的な出来事だった。

「イカゲーム」 俳優イ・ジョンジェ、監督ファン・ドンヒョク,
エミー賞を受賞した「イカゲーム」の主な出演者と監督ファン・ドンヒョク

ⓒ YONHAP News
「イカゲーム」の成功とその後 
「イカゲーム」の世界的なヒットで他の国でも韓国式のデス・サバイバルジャンルを活用したローカルコンテンツの製作が多くなった。さらに世界的な動画配信サービスの韓国コンテンツへの投資拡大につながり、企画の段階から世界市場を視野に入れた多様なジャンルのコンテンツが制作されるようになった。

グローバル市場で進化し続けるKコンテンツ
「イカゲーム」のヒットはドラマだけではなく、韓国の文化や情緒を世界に知らせるきっかけとなった。ドラマに登場したゲームを再現したイベントや「型抜き」を作るキット、緑色のジャージなどのグッズが人気を集めた。また、SNSを中心にパロディやミームとして広がり、Kカルチャーの競争力を高めた。このような流れは韓国のコンテンツ、韓国文化を世界へ広げるきっかけを作り出したと評価されている。

「イカゲーム」 場面写真。ドラマ公開後、「型抜き」と緑色のジャージが人気を集めた
ⓒ NETFLIX

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