今、ニュースやインターネットで話題になっている人物、前からよく名前は聞いているけれども一体何をしている人物なのかよく分からないという人をマルコメの視線から3つの切り口でご紹介していくコーナーです。
今日ご紹介するのは、先月、日本映画『旅と日々』で韓国人俳優として初めてキネマ旬報主演女優賞を受賞した シム・ウンギョン(31) さんです。
映画「新聞記者」
シム・ウンギョン さんが日本で大きく注目を浴びたのは、映画 新聞記者 です。
2019年公開のこの作品で、第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。韓国人女優として初の快挙となりました。
日本映画が重視する「抑制」や「余白」を生かした繊細な演技、そして自然な日本語の“間”が高く評価されました。
「外国人であることを忘れる」とまで評され、観客や評論家から「あの役は彼女でなければ成立しなかった」と語られる代表作となりました。
映画「怪しい彼女」
韓国で彼女を国民的女優へと押し上げたのが、映画 「怪しい彼女」です。
20代の女性の姿になった70代の主人公という難役を演じ切り、百想芸術大賞・最優秀演技賞を受賞しました。観客動員は866万人を記録する大ヒットとなりました。
その前の代表作「サニー~ 永遠の仲間たち」も745万人を動員し、若手トップ女優としての地位を確立しました。
しかし本人は後に、「怪しい彼女」で大きな賞を受賞したことがスランプの始まりだったと語っています。大きな期待の中で自分を疑うようになったと振り返っています。
日本と韓国
2020年以降、シムさんは日本と韓国を行き来しながら活動しています。
韓国ではドラマ 「マネーゲーム」 に主演し、日本では 7人の秘書 に出演。その後も日本作品への出演が続きました。
そして近年は、三宅唱 監督の映画「旅と日々」でキネマ旬報主演女優賞を受賞。韓国と日本、二つの映画文化を自然に行き来できる俳優として、独自の存在感を示しています。
子役からスターダム、そしてスランプを経て、いまや国境を越えて活躍する女優へ。
シム・ウンギョンさんは、韓日双方で高く評価される数少ない存在となっています。