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文化

ごみ分別もビジネスに…話題の「分別代行サービス」

#ソウル・暮らしのおと l 2026-02-20

金曜ステーション

ⓒ KBS News
韓国では、 缶・ビン、プラスチック、ビニール、紙類など資源ごみを分別して指定の曜日に出すのが一般的です。ところが、これがなかなか大変なんですよね。ごみ出しのタイミングを逃すとあっという間にごみが溜まってしまって困る、という話をよく聞きます。

そんななか、ここ数年頭角を現している画期的なサービスが、ごみ分別の代行業者。アプリで登録し、専用の袋にごみを全部一緒に入れて、玄関前に出しておけばOK。すると業者が回収してきちんと分別しリサイクルもするというシステム。一人暮らしや一般家庭、オフィスまで、手軽に使えるごみ分別代行業者のアプリが続々と登場しています。

なかでも取り上げたいのが「オヌルスゴ(きょう収集)」というアプリ。ごみ分別代行業の草分け的存在で、2021年からサービスを開始しています。このアプリを運営するスタートアップ企業「アグリーラボ」の代表、ソ・ホソンさんは、今年30歳の若手起業家。英国ケンブリッジ大学での留学中から社会的企業に関心のあった彼は、韓国に帰国後、ごみを仕分けして出す手間を解決する方法はないか?と考え、分別代行という仕事に着手したそうです。
最初はマンションにチラシを配って顧客を集めるところから始めた事業は、投資を受けてアプリを開発し、専用の分別作業場を設け、いまでは15万人がアプリに登録、のべ15000世帯が利用するサービスへと成長しています。

ここでは、単にごみを分別するだけではなく、資源循環にも貢献しています。「人々がせっかく苦労して分別しても、回収場所で汚れているものと一緒になってしまうとリサイクルできなくなります。問題は、こうして汚れた廃棄物を洗浄する過程がないので、リサイクル率が下がることです。私たちは独自の資源循環施設でプラスチックなどは洗浄し、きっちり分別して業者に渡しています」と語る代表のソさん。こうしたきめ細かな分別によって、プラスチックなどの中でもリサイクルしにくいものは別に仕分け、椅子やテーブルに作り直すというアップサイクルも手がけているとのこと。リサイクル率をアップさせるのにも役立つサービスといえますね。

こうした分別代行サービスが増えている背景には、コロナ禍の時期を経て宅配やデリバリーフードが急激に増えたこと、そして、ここ数年で一人世帯が激増したこと、などの要因があります。利用者のレビューによると、一人暮らしで仕事の時間が不規則な人、赤ちゃんがいてごみ出しがままならない人などが、とても困っていたときに本当に助かったというコメントが寄せられていました。

これからの時代、もちろんごみを減らす努力が何よりも必要ですが、出てしまうごみをいかに資源として再活用するかがとても重要になってきます。ソさんは、より多くの人に資源循環への関心を持ってもらうことが目標だと述べています。このアグリーラボは昨年、AI技術を駆使して廃棄物から精密な素材や製品を開発する企業「エコネクト」と業務提携し、循環経済の活性化にまた一歩を踏み出しました。

私自身、お金を払ってごみの分別を頼むことにやや抵抗感がありましたが、この企業の取り組みを詳しく知ったことでがぜん関心が湧いてきました。分別代行サービスが、韓国で資源活用の環境をつくるビジネスへと発展していくことに、期待が高まります。

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