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ライフスタイル

ハルパ、ハルマ(じじパパ、ばばママ)

2016-01-26

玄海灘に立つ虹

ハルパ、ハルマ(じじパパ、ばばママ)
高齢になってから再び子育てをする「ハルパ、ハルマ」が増えています。
韓国ではこのところ共働き夫婦の割合が高くなっていますが、共働き夫婦の約半数が、どちらかの両親に子どもの面倒を見てもらっているといわれています。そんな父親代わり、母親代わりをするおじいさん、おばあさんが増えている状況で、ハラボジ(おじいさん)とアッパ(お父さん)を合わせた「ハルパ」、ハルモニ(おばあさん)とオンマ(お母さん)を合わせた「ハルマ」という新造語が生まれました。統計庁の発表によると、60代以上の高齢者のうち約32%が息子や娘と同居していますが、実は75%が「子どもたちと同居したくない」と考えているということです。子どもたちと同居を希望しない割合は2009年より10%以上増加しており、これは、子育て(孫育て)の負担が大きくなっていることがそのまま反映されていると分析されています。また、以前は同居する理由のトップは「親たちの独立生活が難しい」でしたが、15年の調査で初めてこれを「子どもたちが独立するのが難しいから」が抜きました。
高齢者が育児をするケースが増え、そういった層を狙った市場も大きくなりつつあります。大手スーパーイーマートでは、80年代から90年代にかけて富裕層に人気のあった離乳食「ガーバー」の再販売を開始。自分の子どもたちを育てた時にあこがれていた離乳食を孫に与えながら育児を楽しむ高齢者が多く、再販売開始からすぐにイーマートの離乳食販売の約20%を占めるほどになったそうです。また、各地域の保健所や自治体の施設で、ハルパ、ハルマのための育児教室も盛んに開催されるようになりました。
しかし、ハルパ、ハルマたちの育児がきっかけで、自分の娘や嫁との関係が悪くなるケースも多くなっていると言われています。たとえば、一度自分の口で細かくしてやってから食べ物を与えるなど、昔当然のようにやっていた育て方と、今の方法が違うからです。また、ちょっと目を離した隙に孫が怪我をして、それが原因で揉め事が起こるケースもあります。親に大きな負担をかけて揉め事に発展する前に、お互いの妥協点を見つける努力が必要と言えるでしょう。

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