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宇宙開発技術、大きく前進

#今週のキーワード l 2018-12-02

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ⓒKBS News

韓国は11月28日、独自開発中の国産宇宙ロケット「ヌリ」号に搭載する75トン級液体燃料エンジンを積んだ試験用ロケットの打ち上げに成功しました。

試験用ロケットは、全長25.8メートル、最大直径2.6メートル、重量52.1トンで、3段ロケットのヌリ号の2段目に当たり、28日午後3時59分58秒に韓国南部全羅南道(チョルラナムド)高興(コフン)郡の羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられました。

試験用ロケットは最大高度209キロまで飛び、予定通り韓国南部にある済州島の南東の公海上に落下しました。

エンジンは目標としていた140秒を超える151秒間燃焼しました。

科学技術情報通信部は、エンジンの燃焼時間が目標としていた140秒を超えたとして、今回のエンジン試験は成功したと発表しました。

韓国航空宇宙研究院の関係者は、「独自の技術による打ち上げ用ロケットの開発において、大きく一歩前進した」と述べました。

このエンジンは韓国航空宇宙研究院が18億ドル、およそ2050億円規模のプロジェクトの一環として設計・開発したものです。

ヌリ号は2021年の打ち上げを目標に開発が進められています。

韓国は2013年に人工衛星を搭載したロケット「羅老」号の打ち上げに成功しましたが、羅老号はロシアのクルニチェフ国家研究生産宇宙センターと韓国の韓国航空宇宙研究院が共同開発した人工衛星打ち上げロケットで、技術の中核となる1段目ロケットエンジンにロシア製を使用していました。

今回の試験用ロケットは3段ロケットのヌリ号の2段目に当たり、エンジンは75トン級です。

エンジンを開発するまでには多大な時間と努力が必要でした。

技術保有国は関連技術を公開しませんので、燃料タンクの溶接から燃料燃焼の安定性確保まで、すべての問題を独自に解決していかなければなりませんでした。

その過程では20回以上の設計変更を行い、100回以上にわたって地上での燃焼試験が行われました。

ヌリ号は3段ロケットですが、1段目は今回のエンジン4基を一つに束ねて使用し、2段目は今回のエンジン1基、3段目は7トン級のエンジン1基を使用します。

エンジン4基を一つに束ねて使用する技術はさらなる研究開発が必要です。

ヌリ号は高度600~800キロの低軌道に重量1.5トンの人工衛星を打ち上げることができます。

韓国は人工衛星に関連した技術はすでに定評があり、ヌリ号の開発が終われば、打ち上げに必要なロケットも確保することになります。

韓国は宇宙開発技術で日本などに大きく出遅れていると指摘されていますが、今回の打ち上げが成功したことで、大きく一歩前進しました。

科学技術情報通信部の関係者は、技術的な準備が順調に進んでいると強調し、予定通り2021年にヌリ号を打ち上げることができるとの見方を示しました。

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