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防弾少年団(BTS)の世界的な人気が生み出している経済効果

#今週の経済の焦点 l 2019-02-04

週間経済フォーカス

© Big Hit Entertainment

2013年にデビューした韓国の男性グループ、BTS=防弾少年団は、世界各国の10代、20代を中心に絶大な人気を得ていて、去年は、新曲「FAKE LOVE」が、アメリカ・ビルボード・ソング・チャート「Hot 100」で10位を記録し、K-POPグループとして初の全米TOP10入りを果たしました。「ビルボード200チャート」でも、BTSは、アルバムが2作連続で1位を獲得するという、アジアのアーティストとしては初となる快挙を成し遂げています。また、動画配信サイトYouTubeでは、再生1億回を突破したBTSのミュージックビデオは16作となっており、再生4億回を超えたミュージックビデオも5作に上っています。

BTSの人気の要因としては、まず、メンバー全員が作詞・作曲に関わっていて、「若者の人生と夢、愛」を音楽のテーマに、自分たちの率直な気持ちや、10代・20代の若者の悩みをうたい、若者を苦しめる格差や不平等などに対して政治的なメッセージを投げかけていることがあります。また、BTSは、デビュー前から、自分たちのダンスの練習の様子や日常生活をSNSに投稿し、デビューしてからもSNSを通じてファンと活発にコミュニケーションしながら「BTSとしての物語」を構築していきました。それが、世界中のファンとの距離を縮め、ファンダム(ファンの世界)が拡大していく要因になったと考えます。

「BTS」は、韓国経済にも大きな効果をもたらしています。現代経済研究院の分析によりますと、「BTS」の経済波及効果は年平均4兆1400億ウォン、付加価値誘発効果は年平均1兆4200億ウォンと推定されます。また、「BTS」の人気が今後5年間続いた場合、経済波及効果41兆8600億ウォン、付加価値誘発効果14兆3000億ウォン、合わせて56兆ウォンの経済効果を得ることができるとみられています。

韓流の歴史上、最も大きな経済効果が見込まれていますが、これを現実のものにするためには、韓流の広がりにより、文化コンテンツの輸出が増え、これがさらに消費財の輸出や観光産業の発展につながるようにするための努力が求められます。

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