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アメリカと日本、北ミサイルで認識の溝

2019-06-01

ニュース

ⓒYONHAP News

アメリカと日本、また、トランプ政権内で北韓の核問題をめぐる認識の違いが表面化しているとの指摘が出ています。

先の日米首脳会談で、トランプ大統領と安倍首相は「揺るぎない絆」を強調しましたが、北韓の核問題については多少なりとも「亀裂」が生じているのではないかとの見方があります。

トランプ大統領は首脳会談後の共同記者会見で、北韓による短距離弾道ミサイル発射について、「北韓がもはや核実験や長距離ミサイルの発射をしていないということが、私が理解する全てだ」としたうえで、「決議違反とは思わない」と述べ、問題視しない考えを示しました。

一方、安倍首相は、「決議に違反し、極めて遺憾だ」と明言しました。

菅義偉官房長官は5月28日午前の記者会見で、トランプ大統領が北韓による短距離弾道ミサイル発射を問題視しない考えを示したことについて言及し、「発射は国連安全保障理事会の決議に違反するものであり、日米両政府の認識は一致している」と述べ、日米の認識に差がないことを強調しましたが、少なくとも北韓によるミサイル発射については両首脳の温度差が浮き彫りとなりました。

北韓による短距離弾道ミサイル発射が国連安全保障理事会の決議に違反するかどうかについては、トランプ政権内でも認識の違いがあるとの指摘が出ています。

日米首脳会談に先立って、ボルトン大統領補佐官は5月 25日、北韓が発射した飛翔体は弾道ミサイルだと断定し、「国連安保理の制裁決議違反であることは疑いの余地がない」と語りました。

また、シャナハン国防長官代行は5月 29日、北韓が短距離弾道ミサイルを発射したことについて、「国連安全保障理事会の制裁決議違反だ」と明言し、批判しました。

問題視しない考えを示したトランプ大統領の認識とはいずれもずれがあります。

一方、アメリカ国務省のオルタガス報道官は5月 28日の記者会見で、「北韓の大量破壊兵器開発の計画全てが国連安全保障理事会決議に違反している」とだけ語り、北韓による短距離弾道ミサイル発射が決議違反かどうかについては明言を避けました。

そのうえで、「我々は対話と議論を続けたい。問題を平和的に終わらせるための交渉に力を注いでいる」とも語り、金正恩国務委員長との関係を重視するトランプ大統領と政権幹部との考え方に違いはないとの見方を示しました。

シャナハン国防長官代行は「政権幹部は韓半島の完全な非核化という目標で一致しており、これは揺るがない」と述べ、政権内部の方向性にずれはないと強調しましたが、少なくとも北韓による短距離弾道ミサイル発射が決議違反かどうかについては、トランプ大統領と政権幹部らの間に温度差があるのは事実です。

トランプ大統領が北韓による短距離弾道ミサイル発射を問題視しない考えを示したことについては、北韓との対話と議論を続けていくためにも、ミサイル発射を問題視するのはプラスにならならないとの判断があったものと見られます。

トランプ政権は北韓との対話と議論を続けるとの姿勢を維持しているからです。

北韓のミサイル発射については政権内部の認識の差が浮き彫りになりましたが、重要なのは、短距離ミサイルの発射が安保理決議違反かどうかより、トランプ政権が韓半島の完全な非核化という目標で一致していることにあるといえそうです。

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