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第576話 韓国小説のルネッサンス、なるか?

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-10-06

玄海灘に立つ虹


大手書店のキョボ文庫は、今年1月1日から9月20日までの期間中、韓国小説の販売部数が過去最高を記録したと明らかにしました。


キョボ文庫によりますと、この期間、韓国小説の販売部数が去年の同じ期間に比べて30.1%増加し、販売部数がこれまでで最多となったいうことです。それまで韓国小説が最もよく売れたのは2012年ですが、その2012年と比べても4.3%増えています。韓国小説の販売部数は2017年-1.1%、2018年-1.3%、去年-1.6%と、3年連続で減少していました。


韓国小説の人気を牽引したのは、SF小説と青少年小説です。一番多く売れた韓国小説は、ソン・ウォンピョンの青少年小説『アーモンド』です。次いでキム・チョヨプのSF小説『私たちが光の速度で進めないのなら』、3位はキム・ドウの『天気が良ければ訪ねて行きます』でした。この作品はパク・ミニョン、ソ・ガンジュン主演でドラマ化もされています。他に4位がハン・ガンの『少年が来る』、5位はチョン・セラン『視線から』などの順になっています。ちなみにチョン・セランは、純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表しており、『保健室のアン・ウニョン先生』がドラマ化され、9月末からネットフリックスで配信されています。 


SF小説の販売部数は去年に比べて5.5倍、青少年小説が2.2倍伸びています。他にもドラマや映画に関連した小説の販売も約9倍増えています。このカテゴリーには映画やドラマになった小説の他、ドラマ『サイコだけど大丈夫』で紹介された童話シリーズの売り上げも入っています。ドラマの中で童話作家のコ・ムニョン(ソ・イェジ)が出版しています。


韓国小説を買っているのは男性より女性が多いのが従来からの特徴です。女性が買った割合は去年、64.7%でしたが、今年は69.9%とさらに増えました。年齢別では、20代から40代の女性の割合が特に増えているということです。キョボ文庫は、新型コロナウイルスの影響で、ステイホームが長くなったことが、本の売り上げ、中でも小説の売り上げ増加につながったものとみています。キョボ文庫の関係者は、「2012年の場合、スクリーンセラーという言葉が使われるほど、ドラマや映画化された小説を中心に売れていましたが、今年は多様なジャンルが売れている」とした上で、「超大型のベストセラーは出なくとも、新進気鋭の作家たちが、青少年小説やSF小説などの分野で新たな試みを続けており、それに読者が応える形になっているという点で、韓国小説の見通しは明るい」と話しています。


一方、小説分野で韓国小説が占める割合は、2015年、26.7%でした。今年は37.4%と、2012年と同じくらいの水準となっています。ちなみに英米小説が24.0%、日本小説が16.4%、その他の国の小説22.2%と、これらも2012年と同じくらいの割合をそれぞれ占めています。

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