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菅内閣発足と韓日関係

2020-09-19

ニュース

ⓒYONHAP News

日本では、前の官房長官の菅義偉氏が首相に選出され、新たな内閣がスタートしました。

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党の総裁選挙が14日に行われ、、「国会議員票」394票と都道府県に割り当てられた「地方票」141票の、合わせて535票のうち、菅義偉氏が377票、岸田政務調査会長が89票、石破元幹事長が68票を獲得し、菅義偉氏が新しい総裁に選出されました。

16日には衆参両院の本会議で総理大臣の指名選挙が行われ、自民党の菅総裁が第99代総理大臣に選出されました。

新たな内閣の顔ぶれを見ますと、内閣の要である官房長官には竹下派の加藤勝信(かつのぶ)氏が起用され、総務大臣に二階派の武田良太(りょうた)氏、行政改革担当大臣に麻生派の河野太郎氏、法務大臣に岸田派の上川陽子(かわかみようこ)氏、厚生労働大臣に石破派の田村憲久(のりひさ)氏などが起用されました。

閣僚20人のうち、再任と横すべり、再入閣が15人を占め、初入閣は5人にとどまりました。

菅氏が強調する「改革」を重視する実務型の布陣と評されていますが、前政権の閣僚の多くを続投させ、安倍政権で閣僚を経験した人の再入閣もあって、清新さには欠けるという指摘もあります。

官房長官に起用された加藤勝信氏は安倍政権で官房副長官を務めていて、安倍政権の政策を引き続き推進するという意思表明とも受け止められています。

文在寅大統領は16日、菅新総理に就任を祝う書簡を送りました。

文在寅大統領は書簡で、「いつでも向かい合って対話する準備があり、日本政府の積極的な対応を期待している」と強調し、菅総理の在任期間中に「両国関係をさらに発展させるために努力していこう」と協力を呼び掛けました。

また、丁世均(チョン・セギュン)国務総理も菅総理に就任を祝う書簡を送り、「新たな時代にふさわしい未来志向的な両国関係の発展に向けて対話と協力を強化したい」と呼びかけ、協力強化の重要性を強調しました。

菅総理が就任したことで、韓国では韓日関係が今後、変化することに関心が寄せられていますが、菅内閣の顔ぶれを見るかぎり、安倍政権からの連続性を重視していて、大きな変化は期待できないとの見方が広がっています。

菅総理は安倍路線の継承を前面に掲げているほか、得意分野ではないとされる外交については、安倍前総理の助言に耳を傾けるとも発言しています。

そのため新たな内閣が発足したからといって短時間に両国関係が大きく変化することはないとみられています。

ただ、菅総理は安倍路線を継承するとはしているものの、安倍前総理よりは実用主義を重視する人物とされていて、安倍路線をそのまま全て引き継ぐことはないだろうとの見方もあります。

外交については、ロシアとの北方領土交渉や北韓による拉致問題解決、尖閣諸島や南シナ海への海洋進出を図る中国への対応などは大きな変化がないにしても、安倍政権で「戦後最悪」とされるほど悪化した韓国との関係をこのまま放置することはないだろうとする声もあります。

韓国政府は日本との関係について、「歴史問題を克服し、多様な分野で未来志向的かつ互恵的な協力を強化していく」との姿勢を維持しています。

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