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韓国株式市場の総合株価指数が3000の大台を突破

#今週の経済の焦点 l 2021-01-11

ⓒ Getty Images Bank

7日の韓国株式市場で総合株価指数は3031.68で取引を終え、初めて終値で3000の大台を突破しました。

新型コロナの流行が続くなか、コスピ=総合株価指数が初めて3000ポイントを超えたことは大きな意味を持ちます。去年の初めに2000ポイント台で推移していたコスピは、新型コロナの影響で3月には1500ポイントを割り込みました。しかし、その後8か月間上昇を続け、記録の更新を続けました。そして、ついに今月7日、1956年3月3日に韓国株式市場が開設されて以来初めて3000を突破しました。2007年7月に2000ポイントを突破してから13年5か月目のことです。

韓国取引所によりますと、G20=主要20か国のうち、韓国の株式市場は、新型コロナの影響から最も早く回復を遂げたということです。これは、韓国の感染予防対策が成果をあげていることや、企業の支配構造の透明性が向上するなど韓国経済の体質が改善していることが背景にあるとみられています。また、新技術に基づく成長産業の浮上にも注目する必要があります。韓国経済をけん引してきた半導体に加え、バイオ、バッテリー、インターネット、ゲーム産業が高い成長性をもとに韓国の株式市場をけん引する主役に浮上し、時価総額の上位を占めています。

さらに、現代自動車や現代モービスなどの自動車業界もエコカーへの取り組みを本格化させており、その価値が見直されています。新成長産業のビジョンは今後も明るく、これらの産業が中心となっている韓国の株式市場に対する海外からの評価も高くなっています。個人投資家の投資ブームが巻き起こっていることも株価を押し上げています。

コスピが3000を超えたことについては、実体経済の回復が伴っていないことを懸念する声も高まっています。実体経済の回復が伴わない限り、株式市場の上昇には限界があり、これが最大の懸念要素となっています。

コスピ3000時代の幕が開けました。課題もありますが、韓国経済がコロナの逆境を乗り越え、回復できるという自信が反映された結果でもあるだけに、まずは歓迎したいと思います。

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