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第699話 伝統的なものが「今風でオシャレ」に

2023-03-14

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank最近、20代から30代の若者の間で、韓国の伝統衣装の韓服を着たり伝統文化を素材にした雑貨を買ったりする人が増えてきています。


日常生活の中でも気負うことなく着れたり使えるものがつくられ、選択の幅が広がっているのです。韓服を着て王宮に出かけることが珍しくなくなり、韓服を着て美術館や遺跡を訪れたり、伝統武芸の国弓(Traditional Korean archery)を習うなど、伝統文化で「遊ぶ」若者も増えてきています。


韓服や伝統工芸品などがもっとも活発に販売されているところはクラウドファンディングです。クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通じて自らの活動や夢をアピールし、それに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人からの投資を募るしくみのことです。伝統工芸品を作る人たちはほとんどが零細な事業者で需要を予測するのが難しいため、クラウドファンディングを通じて一定金額の資金が集まれば、つくって販売するという方式をとるのです。クラウドファンディングプラットフォームの一つ、タンブルボッグでは、去年2度にわたり「伝統企画展」を開いたのですが、そこで169件のプロジェクトが開かれ、合わせて23億6000万ウォンの資金が集まりました。韓服のチョゴリをモチーフにしたジャケットやチョゴリの上に着る上着、マゴジャをアレンジした防寒服などの衣類から、木造建築に丹碧(たんぺき)で描かれた模様をヒントにつくられた傘などが人気を集めたということです。去年8月に5回目を迎えた韓服展示会「韓服商店」(文化体育観光部主催、韓国工芸・デザイン文化振興院主管の、韓服の販売ブースを含む展示会)には、過去最多の74の韓服メーカーが参加したということです。


若者たちが伝統的なものに関心を持つようになったのは、アクセスしやすくなったからという点がまずあります。国立中央博物館などで伝統文化が感じられるグッズが売っており、しかもそうしたものは堅苦しく野暮ったいというようなものではなく、若者たちに今風でおしゃれなものと感じてもらえるようなものが少なくありません。タンブルボッグの関係者は、「韓服はオフラインで主に販売されてきたが、コロナ禍でインターネットを通じた販売をするようになったことで、むしろ若者たちがアクセスしやすくなった」と話します。


伝統的なものの人気は食べ物にも及んでいます。韓国のお餅や韓菓(ハングァ)などが若者たちにブームとなっています。今年2月にクレジットカード大手のKBカードが発表したところによりますと、この4年間、スイーツ専門店でのクレジットカードの売り上げの増加率が最も高かったのは、韓国の伝統的なスイーツ専門店だったということです。なかでもヤックァ(主に小麦粉に蜂蜜シナモンなど混ぜ合わせた生地を揚げた伝統的なお菓子)やシッケ(もち米と麦芽を使った発酵飲料。アルコールは入っていない)などは絶大な人気を誇っています。

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