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ソウルで楽しめるソルラル行事

#ソウル・暮らしのおと l 2024-02-09

金曜ステーション

ⓒ Getty Images Bank
旧正月(ソルラル)の連休には国内や海外へ旅行に行く人が多く、昔ながらのソルラルの風景はあまりみられなくなった、なんてよく言われます。ところが最近では、韓流ブームの影響もあってか、韓国の伝統的なソルラルの風習を楽しみたい、という人も増えているようなんです。そこで今日は、今年ソウルで楽しめるソルラルの行事をいくつかご紹介します。

ⓒ Seoul Metropolitan Government
まずは、北村韓屋村で企画される文化行事です。景福宮の東側にある北村韓屋村は、海外の観光客が一度は訪れたいという人気のスポットですね。ここの北村文化センターで2月10日のソルラルと24日の正月テボルム(新年最初の満月の日)に、正月遊戯(정월유희)とというさまざまな体験プログラムが企画されています。例えば、韓国の伝統的な凧、バンペヨン作り。韓国でも旧正月に凧あげをする風習がありますが、これは厄を払い福を招くという意味が込められています。この凧を韓紙と竹ひごを使って一緒に作ってみようというもの。また、旧正月には欠かせない遊びのユンノリで使う木の棒「ユン」を手作りするプログラムも。ユンノリはすごろくのようなゲームで、サイコロのように投げて使う木の棒がユンです。ユンには農作物の出来を占うという意味もあるので、縁起のよい魚の柄を彫り込んだユンを作って豊かな一年を祈ろう、という企画です。伝統的な遊びの道具を手作りしながら、こうした風習の背景も知ることができそうですね。

ⓒ Seoul Metropolitan Government
次に、 明洞に近い南山のふもとにある南山コル韓屋村で、2月9日から11日にかけて3日間行われるフェスティバルがあります。10日のソルラル当日には、茶礼床(チャレサン)という先祖に備える料理の儀式の体験や、プンムルやボナノリの公演があります。プンムルというのは、チャングやケンガリなど伝統打楽器の演奏。ボナノリというのは細い棒の上で皿などを回す、いわゆる皿回しの芸です。その昔、庶民たちが広場に集まって旧正月を祝った賑やかな祭りの雰囲気を味わえそうです。

ⓒ Ministry of Culture, Sports and Tourism
そしてもう一つ。 青瓦台でもソルラルの文化行事が開かれます。9日から11日の3日間、午後1時と3時に、韓国の伝統茶の文化を学びながら二人一組で徳談(トクタム)を交わし合う、というイベントが行われるそうです。 徳談というのは、相手の成長や成功を祈って良い言葉を交わしあうという新年の習わしです。主に年配の人が若い人に徳談を与えるという風習がありますが、こんなふうに青瓦台で伝統茶を飲みながら、お互いに良い言葉を交わし合えたら、気分よく新年を迎えられそうですね!

ソウルだけでなく韓国各地で、ソルラルを味わうイベントは他にもたくさんあります。旅行に出かけるのもいいですが、あえて伝統的な風習を体験しにいく、というのもソルラルの一つの楽しみ方かもしれません。

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