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きょうご紹介した企業は、ソウル市江南（カンナム）区にある中小企業で、ペット用品を製造・販売している「ハウルポット」です。「ハウルポット」は、美術学部とデザイン学部が有名な広益（ホンイク）大学でデザインを勉強し、「サムスン電子」で製品デザインの仕事をしていたアン・ジュングン、イム・ドンリュルの2人のデザイナーがつくった会社です。

2人は、デザインの進化が遅れているペット用品業界に注目し、会社を辞めて2015年にビジネスを立ち上げました。その年に、韓国最大のペット用品博覧会「Kペットフェア」に出展し、初めて製品を紹介したところ、わずか3日間で1500万ウォンの売上を達成しました。

「ハウルポット」の製品は、見た目の良さにとどまらず、ペットに配慮した実用的なデザインになっています。ペットの動きと習性を注意深く観察・分析し、動物行動学の専門家の意見を聞いたうえでデザインを決めます。

「ハウルポット」の主力製品である愛犬ハウス「ハウリー」も、犬の習性に配慮した製品です。ペットに快適さと安定感を与え、なおかつ、家の中のインテリアを引き立たせる効果もある「ハウリー」は、2016年に国際的なプロダクトデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」を受賞しました。

「ハウルポット」の売上は、毎年2～2.5倍の拡大を続けています。また、一流ホテルにペットケアセンターを設置・運営しているほか、世界12か国に輸出しています。最近では、世界的に有名な高級ブランドを多数傘下に置く「モエヘネシー・ルイヴィトン」と提携し、世界最初のデパートであるフランスのボン・マルシェ百貨店にポップアップストアを開店しました。

「ハウルポット」は、「好きなペット用品のブランド」を聞かれたときに、誰もが思い浮かべるような会社になることを目指しています。

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