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きょうご紹介した企業は、ソウル市江南（カンナム）区にある中小企業、「ロンブ」です。

「ロンブ」は、2018年1月1日に設立されたヘルスケア専門企業です。高精度体成分分析装置メーカー「インボディ」の社内ベンチャーとしてスタートし、2019年に高機能のプレミアム体重計、「ロンブ・スケール（Rhomb Scale）」を発売しました。 

体成分分析装置は、身体を構成する基本成分である筋肉・体水分・体脂肪などを定量的に分析し、人体成分の過不足を評価することができる装置です。

「ロンブ・スケール」は、足の裏の4か所に電極を配置し、測定する4点接触式の体成分分析装置です。4点接触式は、上半身と下半身の不均衡がひどい人や、脂肪または筋肉が多い人だと、体脂肪率の誤差が10％以上発生することがあるという課題があります。「ロンブ・スケール」は、専用のアプリに測定結果を入力し、「インボディ」で開発した専門家向けの分析装置に蓄積されたデータをもとに誤差を補正することで、家庭用体成分分析器の限界を乗り越えました。

「ロンブ・スケール」はデザインにもこだわりました。ロシアの画家、カジミール・マレーヴィチの絵画作品『黒の十字』からインスピレーションを得てデザインされました。黒い十字が中央に配置されたデザインで、使わないときは、ディスプレイがみえないようになっています。デザインの優秀さが認められ、ソウル産業振興院により、デザインが優秀な作品に与えられる「キュレーション・バイ・キムヨンセ」に選定されました。

「ロンブ・スケール」は、新世界（シンセゲ）百貨店、現代（ヒョンデ）百貨店、韓国のおしゃれな街として有名な「カロスキル（街路樹通り）」のセレクトショップなどで販売されています。ことしは、海外に進出する計画で、北米や中国への輸出に向けた準備をしているところです。

利用者の暮らしを変える製品をつくりたい。こう語る「ロンブ」ですが、これからまた、どんな製品を生み出していくか、楽しみにしたいと思います。

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