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文化

チョン・セランの短編小説「声を差し上げます」

2020-04-14

ⓒ Getty Images Bank

主人公、スンギュンは、ある日突然、収容所に連行されました。


「私がなぜここに連れて来られたのか理由が分かりません。」

「先生の教え子のうち、16人も殺人犯になったということを

認めないというんですか?」



卒業生の知らせを聞くとなかなか寝付けず、

薬を処方してもらって何とか耐えていたが、

今度は在学生たちが問題を起こし始めた。

乱闘が起き、死亡者が出たのだ。

ましてや事件が起きたのは授業中で、

教師が何もできないうちに、鋭い文具とあっという間に折れた掃除用具で

互いを刺したという。


「先生の声のせいです。

この人たちはみんな先生の声を6カ月以上聞いています。」


졸업생들의 소식을 곱씹으면 잠이 오지 않았지만

약을 처방받아 어떻게든 버텨내려 했는데,

곧 재학생들이 일을 일으키기 시작했다.

패싸움 중에 사망자가 나왔다.

심지어 사건이 일어난 것은 수업 중이었고,

교사가 어쩌기도 전에 날카로운 학용품과 순식간에 쪼갠 청소도구로 서로를 찔렀다고 했다.


“선생님의 목소리 때문이었습니다.

 그 학생들은 선생님의 목소리를 6개월 이상 들었지요”



スンギュンの声が暴力的な要素を持った人たちの

攻撃性を覚醒させたというのです。

収容所の所長はスンギュンに声帯を取り除く手術を勧めました。

そうすれば最大限度の年金を支給し、

話す必要のない職場も紹介すると提案しました。

そして、この提案を断われば、

一生、収容所で過ごさなければならないと付け加えました。



もしかすると手術を担当する医師は本当の医師ではなく、

政府から送りこまれた人で、

手術をするふりをしてスンギュンをわざと死なせるかも知れない。

それでもスンギュンは笑みを浮かべた。


麻酔が始まり、

医師が数字を逆に数えるように言ったが、

スンギュンは思いがけない言葉を残した。


水底に消えることを覚悟した人魚のように...

「声を差し上げます」


의사는 어쩌면 의사가 아니라 정부가 보낸 사람이라

수술을 하는 척 승균을 죽일 수도 있겠지만, 승균은 미소지었다.


마취약이 들어올 때 

의사가 숫자를 거꾸로 세라고 했는데 

승균은 전혀 엉뚱한 말을 남겼다.


물거품이 될 각오가 된 인어처럼...

“목소리를 드릴게요” 




作家:チョン・セラン(194.9.15.~ 、ソウル生まれ)

デビュー:2010年 ジャンル文化専門誌「ファンタスティック」に

「ドリーム、ドリーム、ドリーム」発表

受賞:2014年 第7回チャンビ長編小説賞

2017年 韓国日報文化賞など

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